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新日本海フェリー乗船と膨大な暇時間

バイクでGOGO北海道編 EP4

 僕自身が人見知りオーラ全開の中、いよいよフェリーに乗船する。一列ごとに並ばれたライダーとその愛車達が、係員の指示のもと次々とフェリーに吸い込まれていく。中には突然エンジン不調のようで、何度エンジンをかけてもすぐにエンジンストップしてしまうという不運に見舞われたライダーもいた。しかし、この先の北海道のツーリング中にそうしたトラブルに見舞われるより、この時点で愛車の不調がわかっていた方が幸運なのかもしれない。

 一方僕のロートルバイクは年甲斐もなくハツラツとしていて、ここまでのところ不調といった不調はない。しかしながら、結構なお年を召しているところは僕と同じで、最初は元気だがすぐにあちこちが傷んでくるという現象は同じお年寄りということで痛いほどよく分かる。そんな一抹の不安を抱えながらライダー達がフェリーに吸い込まれていくのを見ていると、僕の前にいた係員が誘導棒で指示を出してきた。

 先に誘導されているライダー達の後を追うように、僕もまたフェリーに吸い込まれていく。そして指示された場所に駐輪した。とりあえず船室に向かうのだが、フェリー乗船時間は20時間を超えるので、それなりに必要な準備を持っていく。駐輪フロアからエレベーターに乗り、扉が開いた先は昭和のバブル期に建てられたホテルのフロントのようで、あまり統一感のない豪華さで、これはこれでテンションが上がる。早速自分の船室に向かうのだが、当然一番安い船室を予約していたので、プライベートなんて皆無だと思っていたのだが、しっかりと交互に組みわせられたベットスペースに荷物置き場、カーテンでの仕切りという感じで、カプセルホテルのような仕組みになっている。これなら十二分にプライベートも守られ、落ち着いて睡眠を取ることができる。

 荷物をおろし一通りマイベットに居場所を作ったら、まずは船内探索。まあ皆が考えることは同じようで、沢山の乗客が右往左往している。ちなみに船内にはこれもまた昭和のようなゲームコーナーやお土産屋さん、レストラン兼カフェ、喫煙室、浴室、給湯室といったビジネスホテル+αといった具合で違いといえば外は海ということだろうか。なにやら家族向けのエンターテイメントショーも時間帯によって開催されているようだ。まあこんな感じで一通り船内を見て回ったのだが、正味30分ほどで終わってしまい、この後の膨大な時間をいかに過ごすか早速途方に暮れ始めた。我々現代人はスマホという毒に侵されすぎて、こうした時間の使い方を忘れてしまったのだななんて、クソの役にも立たない感傷を抱いた。うん、まずは寝ようとベットに向かうのだった。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)

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