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マレーシア・クアラルンプールで食い倒れ妄想旅行計画⑪

スーパービジネスマン華僑とバクテー

 そもそも中華系の人々は、インド系の人々と同じようにイギリスの植民地経営政策によって移住してきた人々だ。マレーシアの鉱山で働く労働者が地元マレー人では足りないために、中国から募集をかけて移住を進めた。こうして多くの中国の人がマレー半島にやって来たのである。

 また、それよりもずっと前から海のシルクロードと呼ばれたこの半島のマラッカ海峡周辺では、海上貿易を営む中華系の商人もたくさんいた。この中華系の人の中でも、3人に一人は客家と呼ばれる人々で、世界の華僑の中でもかなりの人数がこの客家の出身だと言われている。

 一方でバックパッカーのような旅行者には今でも格安ホテルが軒を連ねるこの場所は、KLでは外せない場所でもある。暑さが少しマシになる夜の時間帯に夜市(ナイトマーケット)を楽しみながら、お酒を出さないムスリム系ではないお店を探すのには、やはり中華系屋台が集まるチャイナタウンが手っ取り早いと考えた。

 そんなチャイナタウンでいただきたいのは、かつての中華系労働者が厳しい肉体労働を乗り越えるために食べたバクテー(肉骨茶)と呼ばれるスープ。もともと中華系労働者の朝ご飯として親しまれてきた。この料理は豚の骨付き肉を、十数種類の漢方をブレンドしたスープで煮込んだ鍋料理でスタミナをつける滋養強壮の食。中華系外国人労働者が住む付き始めたことで始まったこのチャイナタウンで中華系外国人労働者がかつて食べた歴史と味を噛み締め堪能する。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^



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