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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep44〜

第五章 シリア ダマスカス編
三十路センチメンタルジャーニー
ep44、怪しい中年外国人とは僕のことです 2006

 ともかくなんとか申請事務所には午前中の申請時間に間に合い、いざ申請をしにいくと、担当者は爽やかな顔つきで「たった今12時なったから13時にまた来てね」とカウンター越しに放ち、「事務所一旦閉めるから外で待っててねと」矢継ぎ早に告げ、さらに「パスポートは預かっておくね」と僕の唯一の身分証を携え、奥の方に引っ込んでしまった。

 うーん嫌な予感しかしない。なぜなら事務所の表に出れば、ここはそう、重要人物たちの住まう住宅地。外国人がウロウロしていて職質が無いわけがない。おまけにそうした事態が起こったとき、必要なのは世界で一番信用がある日本人パスポートなのである。うーんまずい。絶対なんかあるぞと緊張の面持ちで事務所を後にした。

 事務所を出て、とりあえずレストランとかカフェ的なところに避難しようと考え、歩き始めるがこんな家しか無い住宅地では見つけることが叶わないどころか、警備する側からしたら、よくわからん外国人がウロウロしているようにしか見えないわけで、不審者丸出しであった。

そして当然お声がかかったわけで、
 
  軍人 「おいお前、パスポート見せろ!」

  僕   …まじか…(心の叫び)

  軍人 「何やってんだ早く見せろ!」

  僕  「パスポートはそこの申請所にあるですが…」 

  軍人 「なに!?パスポートがない!?」

  僕  「いや、だからそこの申請所に預けていて…」

  軍人 「は?何いってんのかわかんねーよお前。超怪しいじゃん」

  僕  ・・・(´;ω;`)・・・

  軍人 無線「なんか超あやしいアジア人がいるですけど」

  僕  ・・・うわーどっかに報告してんじゃ・・・

  軍人 無線「とりあえず応援要請って感じで」

  僕  ボディーランゲージ遂行

  軍人 「は!?」なんなのそれ?!的な顔

  僕  英語「だから、クネイトラの申請しに来たんだって」

  軍人 「俺英語わかんねーし!」とりあえずカバンの中身みせろ

  僕  ダマスカスの詳細な地図がネガティブに取られないことを祈る

  軍人 「次は身体検査」

  僕  ・・怪しいものは持っていないハズ・・大丈夫、冷静に俺!
 
 その後、制服軍人ではなく、サングラススーツ姿のイカツイ人たちが集まってきた。彼らのスーツの下にはハンドガンがちらちらしている。なんか片方の耳につけたイヤフォンと、袖についているマイクでやり取りしていたが、こちらを見て英語で話しかけてきた。

 よっしゃ!なんとかなると思い、とりあえず状況を説明、なぜパスポートがないのかも説明すると、やっとこ開放された。ただし、ここらへんウロウロすんなときつく言われ、僕は冷や汗をかきながらデンジャーゾーンを抜け出した。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^

HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)


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