ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep 78〜
第八章 イエメン編
三十路センチメンタルジャーニー
ep78 イエメンは陸の孤島と化した
朝早くサナアのホテルを出発しサナアの空港に向かう。今回の旅行でまたも飛行機を使うことに抵抗はあるが、陸路で隣るとサウジアラビアを通らなくてならない。
かつてムハンマドがイスラームを起こし、それらの聖地がゴロゴロあるサウジアラビアに魅力がないわけではないし、何なら本当に行ってみたい。しかしながらサウジアラビアは以前、日本人旅行者が国境で何だかよく分からないが、トラブって揉めたため、現在トランジットビザすら取れない状況にある。
そしてもう一つの陸路ルートであるオマーンから抜ける方法はあるものの、こちらは物価が異常に高い。残すは、モカ(イエメン)からアフリカ大陸ジプチに貨物船で抜ける方法しかないが、そこからはアフリカしかない。あくまでも今回の旅のメインはシルクロードなので、東アフリカにインしてしまうと、寄り道が壮大すぎて手に負えなくなりそうだ。尚、エリトリアは無論あり得ないほど危険エリアである。
ということで、どうあがいても飛行機を使い、いったんシリア、そしてトルコに国境越えをするのが時間にも懐にもやさしいという現実がそこにはあった。ちなみにジプチの両サイドにある国の一つはソマリアで、映画『ブラックホークダウン』で有名であるが現在は無政府状態で各地を軍閥が支配している群雄割拠状態。そしてエチオピアはソマリアへの内政干渉のため緊張状態ととっても小心者の自分にはいけないところばかり。
そんなこんなであえなく陸路を諦めた僕らは空港に向かい、早々とチェックインをしに行く。空港でゆっくりとチャイでもいただこうと空港カフェに向った。僕はイエメンリアルの全ての残金である100YR(0.5$)札を出し、チャイを注文するとなんとピッタリ100YR。えっ高い・・・高すぎる。市内の10倍の価格であった。ぼったくられたかともかと考えたが、目を凝らしながら他の客の支払いに注視するもやっぱり100YRを支払っていた。これは仕方がない。これでイエメンのお金を残らず使ってしまった。まったく残っていない。僕の中での計画では少額のイエメンリアルをコレクションするつもりだったが、あっけなく僕のしょぼい計画は崩壊した。
余談だがアラビア(ムスリム国)各国にいえることだが、空港には必ずモスクがある。みんな祈ってる。そして飛行機が飛ぶときもアザーンが流れる。飛行機に乗り込み旧式ミグ(ソ連製戦闘機)を見ながらいよいよ離陸。
3時間ほどでUAEシャルージャについた。カイロから来るときもこのシャルージャ空港でトランジットだったが、そのときのトランジットタイムは1時間あまりだったのだが、今回はなんと16時間・・・( ´Д`)y━・~~
読んでくれた人へ
今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)
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