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お客さんは自分のほしいものが分からない(心理トリガー③顧客の特徴)

心理トリガー③は、お客さんのことをしっかり知ろう!です。

お客を知ること。何がお客を買う気にさせるのか、あなたの商品を買う感情的・合理的理由が分かれば、売れる手がかりをつかんだも同然である。

顧客の特徴とは、売り込みに最も反応する顧客感情のことだ。

問題は、
「何がお客を買う気にさせるのか」
「あなたの商品を買う感情的・合理的理由」
がどうやったら分かるのか、ということです。

そんなの、リサーチでしょ?

確かにそうかもしれません。

でも、単にお客さんにインタビューするだけでは、足りないんです。

大切なのは、洞察力・観察力・思考力・分析力などなどです。


良い例を紹介したいと思います。

ある会社で、新しいお皿を販売しようということになりました。

そこで、30代~40代の主婦を集め、意見を聞くことになりました。

主催者は主婦たちに言いました。

新しくお皿を作り、販売することになりました。
みなさんなら、どんなお皿がほしいですか?
「こんなお皿があったらいいな」という率直な意見を出していただければと思います。

主婦たちは、いろんな意見を出しました。

🌷花柄のお皿があったらいいわね
🌷深い緑のお皿があったら、落ち着いていていいかも
🌷ガラスのお皿っておしゃれじゃない?
🌷波打ってるお皿も焼き魚を乗せたらいいかも

主催者は主婦たちに言いました。

今日はいろいろな意見をありがとうございました。
あちらに、たくさんのお皿を用意しています。
どれでも好きなお皿を1枚持って帰ってください。
お礼に、1枚プレゼントします。

主婦たちは、大喜び。お皿を1枚選んで持って帰ろうとしました。
ところが、突然、主催者が主婦たちを呼び止めました。

ちょっと待ってください!え?どういうことですか?なんでみなさん、そのお皿を持って帰ろうとしたんですか?

なぜ主催者は、主婦たちを呼び止めたのか?

実は主婦たち全員が持って帰ろうとしたお皿は、白くて丸いお皿だったんです。

主催者は聞きました。

先ほど、いろいろなアイディアを出されましたよね?
花柄がいいとか、波打ってるのが良いとか。
なんで、みなさん、白くて丸いお皿を選んだんですか?

主婦たちは、答えました。

だって、うちの食卓に合うのは、白くて丸いお皿なんですもの。


単純にインタビューするだけでは、お客さんが本当にほしいものは分からない、というエピソードです。

まぁ、そんなカンタンにお客さんのニーズやウォンツが分かったら、誰でもビジネスで大成功できますもんね。


そういえば……

ヤマザキ春のパンまつりでもらえるお皿って、白くて丸いお皿が多くないですか?

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(写真は、山崎製パンのサイトから引用したものです。以下にサイトのリンクを貼っておきます。)


「何がお客を買う気にさせるのか」「あなたの商品を買う感情的・合理的理由」を見つけるのは、カンタンではなさそうですね。

でも、この視点って、ビジネスにおいて、超・超重要な気がしてます。



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