見出し画像

お嬢様の裏の顔

高校時代に、一度も同じクラスになったことのないMさんという女性に目をつけられていました。私は文系、彼女は理系なので、本当にまったく接点はなかったのですが、不思議です。
Mさんは美人で、見るからにお嬢様という雰囲気の人で、彼女と前後の席になった男子によると、椅子を引くときに
「あら、ごめんなさい」
と言われて、その口調、しぐさになんだかカルチャーショックを受けた、というくらいの人物でした。
本当のところは知りませんが、持ち物や雰囲気からして、お金持ちのお嬢様だったのではないかと思います。

そんなMさんですが、裏の顔はものすごかった(笑)。
三年生の冬、渡り廊下を歩いていたら、向こうからMさんと友人が歩いてきました。彼女はにやにやしながら歩いてきて、私に向かって
「バイバイ」
と言いました。
しかし、私は彼女が誰だか知らない。いや、名前と顔は知っているけど、話したこともなく、挨拶する間柄でもない。
思わず、「…え?」だか「…は?」だかいう不自然なリアクションをしてしまいました。
すると、Mさんは、
「ちくしょー!!バイバイって言ってるのに、は?って言われたよー」
とデカい声で笑いながら去っていきました。
「ちくしょー!」なんてお嬢様らしからぬ発言ですが、イメージは大丈夫なのかな(苦笑)周囲に男子がいなかったからいいんだろうな。

大人になって思うのは、彼女が面識のない私だけをターゲットにしていたとは思えません。面識のない他人をいきなり笑いものにするような人間が、私をからかった瞬間以外、誰のこともいじらずにいられたとは思えない。それが趣味なんだろうな。私もそのターゲットのひとりだったというだけのこと。
その後、同窓会で会ったことがあり、私は思わずガン見してしまったのですが、彼女はこちらに目もくれずに他の人に話しかけていました。視界に入ってないはずはないし、昔みたいに挨拶してほしかったな(爆)

☆カバー写真
適時プライバシーを保護するマンの写真素材 https://www.pakutaso.com/20191138330post-24436.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?