どん底の若者は「普通の選択」では飛び出せない
16歳で経験した地獄高校一年は暗黒の時期だった。
高校に入学してまもなく、母親が亡くなった。うちの両親は事業に失敗し、前年に事業を閉じていたので、収入が途絶えていた。父親も大病をして後遺症が残っていたし、もとから勤労意欲の低い人なので働くことができなかった(なお、父親の病気は自業自得のところがあると思っている)。
母親の死後は、母親の保険金をやりくりしていくことになったが、とにかくお金がなかった。保険金が下りているのでお金はあるのだが、姉が緊縮財政を強いたおかげで、ときには食