看護師が皮膚科で働くメリットと注意点

皮膚科では、主にアトピー性皮膚炎といったアレルギー性の炎症や蕁麻疹などの対応が多く、内臓系の疾病を扱うことがほとんどない。
メラノーマと呼ばれる悪性黒色腫や広範囲に渡る火傷などの一部の深刻な傷病を除き、患者の生死を左右するような場面に遭遇することも少ないのだ。
したがって、皮膚科で働く看護師は心理的負担が小さいメリットがあるだろう。
特に、美容皮膚科では健康な人が美肌やしみ抜きなどの目的で来院する。
そのため、医療機関というより美容サロンという側面が強く、患者の生死に関わる緊張感は小さくて済む。
また、入院病棟を持つ皮膚科はほとんどなく大半は外来のみなので、皮膚科の看護師は日勤のみだ。
そこで看護師は、定時に退勤できるメリットも享受できる。
ただし、皮膚科では軟膏の塗布や傷の手当てなど、看護師が直接患者の身体に施す業務が多い。
問診で患者の訴えを的確に把握することも必要だが、患部を適切に処置する医療スキルも欠かせないのだ。
さらに、皮膚科の看護師は手術に関わるケースも少なくない。
長時間にわたる手術はそれほど多くはないとはいえ、オペ看と呼ばれる手術看護師の医療技術も身につけておく必要があるだろう。
皮膚科を訪れる患者は幼児から高齢者まで年齢層が幅広く、皮膚科の看護師は様々な年代の患者と接することになる。
そうしたことから、あらゆる年齢層の患者と円滑に意志疎通を図れるコミュニケーション能力も求められると言えるだろう。
これらを踏まえたうえで、一般皮膚科と美容皮膚科で迷っているなら、このサイトを参考にしてみると良い。