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若年性レビーの初心者家族①

私の弱音が語られる部分が多くあります。
不愉快に感じられそうであれば閲覧をお避けください。

レビー小体型認知症

今日は認知症について書いてみます。
というのも、記憶障害が認知症ではないということをご理解いただきたいためです。
認知症といえば一般的にはアルツハイマー型認知症の事と認識されているように思います。
しかし実際のところ認知症には多くの種類があり、症状は様々です。認知症とは脳に何らかのダメージを受けて認知機能に障害をきたす症状の総称のことなのです。
そして認知機能障害とはイコール記憶障害の事ではありません。記憶障害は様々ある認知機能障害のひとつで、アルツハイマー病の特徴です。

ですから、レビー小体病の私の夫の症状は記憶障害ではありません。今後病気の進行と共に記憶障害の症状が現れる可能性もありますが今のところは違います。
現状では一番の症状は極度の脳疲労のようです。
普通の人でいえば、仕事が極端に忙しくて丸一日限界まで集中力を使った時の状態、もう頭が働かない時のようなものと考えていただければと思います。
夫は少しの活動ですぐに脳が疲れてしまいます。
他にも頭のネジが少々ゆるんでるような所もあります。例えば、自分が若年性認知症という病気であると認識しているにもかかわらず、危機感や切迫感、絶望感など微塵も感じられません。大変なことが起きていると正常に認知出来ないようです。病院では「病識が無い」と言われていました。

一般的な話に戻ります。これは夫の病気が発症した2021年当時に私がインターネットや書籍で調べた内容です。現在の状態とは異なる部分があるかと思いますがご理解のうえお読みいただければと思います。

レビー小体型認知症は認知症の中でも新しく発見された部類で、その症状や対処薬などについて医師の間でもまだ広く知られてはいないようでした。
またレビーは脳の萎縮が起こりにくく画像では判断しかねるそうで、確定診断は患者の死後の脳にレビー小体というタンパク質の集合体が蓄積されているかどうかで決まるそうです。という事は生きている限り診断は出てもあくまで「疑い」のまま。
その診断の難しさから発症初期にはうつ病などと間違われて合わない薬を処方され余計に苦しむ患者さんが大変多いのだそうです。

わが家の場合は夫の主治医が大変熱心な先生であることと、病院に行って即入院するくらい夫の病状が「初期を通り越していた」こと、レビーの特徴である薬剤過敏を夫が示したことや入院してしばらくの間慎重に様子をみてくださって、誤診されることなく治療の方向性を決めてくださいました。

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