Vancouver留学の記録⑥:スモールエピソード

 こんにちは。すなです。今回は、留学前半に出会った人々との記憶に残っている、スモールエピソードを集めてみました。いつもに増してまとまりがないので、どうか暇つぶしにでもチラっとお読みください(笑)。

①めちゃめちゃ状況描写をしてくれるクラスメイト
 オリエンテーションの日に、後ろに座っていたクラスメイトに、「トイレ行きたいなら一緒に行く?」と声をかけてもらったことをきっかけに、そのクラスメイトと話すようになりました。一緒に歩いていると、「右には図書館があって、左は森」、「左にカナダの国旗見えてきたよ!花畑カラフルだよ。」のように、細かく説明をしてくれるのです。うれしいなあ、ありがたいな、と思いながら耳を傾けては質問して、と言う風に繰り返していたのですが、説明に慣れているのかな、過去に私以外の視覚障害者と交流したことがあるのかな?、と疑問に思ったので、そのまま質問してみました。すると、「いや、全然慣れてないよ。ただ、言葉で表現することにトライしてみてる。」と言われ、「両親が観光に行った時、視覚障害のある人に情景描写してる人を見たみたいで、その様子を私に教えてくれたことがあって、すなに会って思い出した。」と言われました。自分が直接経験したわけではないけど、いつしかの話を思い出して、今私に、描写を試みてくれているなんて!、とうれしさとありがたさが2倍になりました。

②フィナンシェを気に入ってくれた友達
 日本で、お土産にフィナンシェを買っていきました。良いお値段だったので、持って行ったのはほんの少しです…。仲良くなった友達にあげようかなと思っていた感じです。まずは、同じ寮に住む学生に、一つあげると、「え、私に?ありがとう!後で食べるね!」と言ってくれました。翌日、その学生から「昨日の、とってもおいしかったよ。」と言われました。ここまでは、何度も経験があるのですが、「もう一つあったらもらえない?」と言われました!私としては、こう言われるのは初めてで、びっくりしました。ちょうど残り一つだったので、気に行ってくれてうれしい!、と思いながら、もう一つあげました。もちろん、「ありがとう!」と喜んでくれました。するとその数日後、「あのお菓子おいしかったんだけど名前は何?」と聞かれ、説明が難しかったので、フィナンシェの空き箱を渡したら、「もらって良いの?」と笑顔で言ってもらい、そのまま空き箱をあげました。何気なく買ったお菓子に対してこんなに積極的になってもらったのは初めてで、「!!」と言う気持ちでしたが、うれしくて、ほっこりしました。ちなみにその学生は、私に、自分の国の料理を分けてくれました。初めての味でおいしかったです!ほかにも、困っていたらたくさん手を貸してくれて、ありがたい限りです。

③虫を追い出してくれたフラットメイト
 私の寮は、一人部屋で、5,6人でキッチンやバスルームを共有する形です。呼び方は不明ですが、キッチンなどを共有している仲間を、フラットメイトと呼びたいと思います。
 ある日、学校化ら寮に戻ると、部屋の様子がおかしいのです。ベッドのシーツがなくなっていて、きれいにたたまれたシーツが置かれていたり、ごみを捨ててもらっていたり。今日は掃除の日か、ありがたいな、と思いながら過ごしていると、聞こえるのです、虫の羽音が。部屋に網戸がないので、いつも換気の際は細心の注意を払っているのですが、今日、お掃除の方は親切にも窓を開けたままにしていてくださいました…(嫌味ではなく、この部屋には換気扇がないので、網戸があるなら、私も、窓を開け放したいです)。
 虫との同居が私にしては、頑張って3時間くらいは同居に耐えましたが、耐え兼ねて、フラットメイトの部屋をノックしました。「私も虫怖いから、隣の子に言おう」と言われ、さらにもう一人来てくれて、結局、友達3人で虫を外に出す挑戦を始めてくれました。窓は、一人部屋の入り口から直進した奥にあり、私は入り口で震えていました。フラットメイトたちは、天井近くにいる虫に必死に立ち向かってくれたのですが、たぶん5分くらいは、虫は出て行ってくれなかったと思います。やっと出て行ってくれた時は、安心感とフラットメイトたちへの感謝でいっぱいでした。

 お読みいただきありがとうございました。 See you next time.

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