子供が欲しくないという人について

小学生の頃、何歳までに結婚したいかという質問をされた覚えがある。
その時は「24歳」と答えていた。無謀だ。そんな若くに結婚は無理だ。
大卒なら行けたかもだが、大学院に行ったのでその時点で24歳だった。
大学で彼女を作って、院に行かず就職してその彼女と結婚すれば24歳は理想かもしれない。まぁ小学生の時にそこまで考えるわけないのだが。

次の質問に子供は何人欲しいかとあった。確か「2人」と答えた。
理由としては4人席が世の中に多いからだ。3人兄弟の末っ子である自分はよく「お誕生日席」を追加して座っていたので、3人だと不便だなと小学生の時から思っていた。あとテーブルが狭い。
その当時は子供が欲しくないと言った人は、出産が怖いと言う女の子だけだった。まぁ痛いのは嫌だよな。

令和の今の時代、子供が欲しくないと言う夫婦が増えている。選択子無しというやつである。
自分は生物の本能として、種の保存と繁栄のために子供を作らないのはありえないと昔は頑固に思っていた。しかしその理屈だと自殺はもっとあり得ないのではと180°考え直した事がある。手の平くるくる。
まぁ、本能が弱くなったから選択子無しも自殺も精神病も増えた可能性は否定できないが…。

選択子無しは日本だけの話ではない、外国でも同じ話はある。
DINKSのように夫婦でバリバリ働いてお金も時間も自由に使いたいというポジティブな意見もあれば、金銭的に余裕がないというネガティブな意見もある。前者が欧米で後者がアジアで多いと思われる。金銭的不安の原因は主に教育費なので、子供想いではあると思うが、そういう人ほど子供がもてないジレンマになっている。
子供の代わりにペットを飼うという意見もある。というかペットが居るから子供はいらないという表現だった。ちょっと怖い。
確かに子供も犬や猫のような行動をするので、一緒に過ごすのは似たようなものだと思う。教育費がかからない分リーズナブルだ。日帰りの旅行くらいだったらペットはお留守番できる。いや鶏しか飼ったことないから断言はできないが。
ペットはペットでそれなりに金がかかる。だからペットが既に居る夫婦が子供を持とうとするのは相当な覚悟が必要になる。20代の給料ではかなり厳しそう。

異次元ならぬ非人道的な少子化対策を考えるなら、中絶の禁止とペット関連への大幅な増税が効果がありそう。子供もペットも支持率も犠牲になるだろうが、出生率の数字は良くなるはず。海外で先にやってくれれば日本でも取り入れやすくなるが、非人道的だから無理だろう。

ここまで長々と書いたが、子供を持つか持たないかは自由だ。友達に子供ができたら自分も欲しくなったりするし、意志を貫く必要もない。
環境が変われば考え方も変わるのは当たり前なのだ。とりわけ日本人は周りの環境に流されやすいので、考え方が変わらない方が珍しい。もし夫婦で意見が割れたら離婚してもいい。結婚は子供を持つための手段であり、目的ではないのである。

自分も環境が変わって、3人目が欲しくなっている。急ぐ必要もないしできればなので、そこまで深く考えていない。
もしできたら、軽自動車とはお別れする必要があるな、とだけ考えているのだ。

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