見出し画像

日本の製品で溢れる店

任地には日本製品のリサイクルショップがある。
自転車で行ける距離に2店舗も。
そのうち1店舗が最近移転して、店構えを大きくした。

その名も「SAKURA RECYCLE SHOP JAPAN」
いかにも日本!

地元の人たちも、「サクラ」と言えばその店だと分かる。

移転記念に店を訪れてみた。


なんか怖いサンタ。


落とし物の札がついたままの傘

この傘たちは、1本3〜6ドルくらい。
カンボジアの人たちが傘使ってるのはほとんど見たことがない、売れないだろうな・・・。
傘に3〜6ドルは高い。



年代物のレコードも取り揃えております。
とても道具を大切にする学校で勤務している時、あったなー


思いっきり個人名入ってる

気になった商品をいくつか撮らせてもらったけど、これらは果たして売れるんだろうか。

レコード聴く人いるか?みんなYouTubeやFacebook、TikTokで音楽聴いてるよ。
テニス知らない人がほとんどだと思うけどなー。バドミントンは人気あり。
トロフィーとか好きだとは思うけど、、、。日本語書いてあると価値上がる?!笑

他にも大量の服、靴、食器、家具など。
だいたいどれも傷んでいる。
日本で考えると処分する人がいてもおかしくないのかなぁなんて思う商品たち。

店の奥の倉庫にも日本から送られてきたであろう製品がたくさん。
ダンボールが山積み。店の中も整理しきれないほどの量。


この製品たち、いつか売れるのかな?
リサイクルショップということで日本の定価よりはとても安いと思う。
でもカンボジアの現地のお店では似たような商品をもっと安値で買える。
「日本」というブランドはカンボジアではとてもブランド力があるが、
日常で使うものにそれだけお金をかけられるんだろうか。

この店の客層は比較的裕福そうな人たちだった。


先日、あるYouTuberの動画を見ていると、服の処分についての内容が出てきた。
着なくなった服をどうするか問題。
廃品回収、自治体で処分、買った店舗で引き取ってもらう、リサイクルショップに持ち込む、など。

選択肢の1つに、専用の袋に入れて宅配業者に取りに来てもらえるというものがあった。
動画内では「カンボジアなどの世界各国に運ばれる」とあった。

カンボジアには日本から来たんだろうなという商品がたくさんある。リサイクルショップに限らず、街中の市場にも日本の服もたくさん売られている。さらに、前述のリサイクルショップには溢れんばかりの日本の製品たち。

ここで思った。
カンボジアの現地の人たちは本当に日本から送られてくるリサイクル品を望んでいるのか。
どう見ても売れていないリサイクル品。

カンボジアではプリウスなどの日本車がたくさん走っていて、バイクも日本製品ばかりのように思う。
日本製は素晴らしいってみんなが声を揃えて言う。
でもだからといって、服や食器や家具などはあまり日本製品を使っていないように思う。

カンボジアの人たちは日本のそういったものを必要としてるのか。

アフリカのある国では日本から寄付として送られてきた物資の持って行き場に困っていると聞いたことがある。
ゴミになり、そのゴミを処分するのがまた大変なんだとか。

カンボジアでも同じようなことになっていないか?と思う。
本当に必要なものが必要な場所に届いていないんじゃないかと思う。モノも教育なども。


カンボジアに来る前、たくさんの荷物を処分してきた。
リサイクルショップに持ち込んだものもあった。
特に冬服は2年着ないと思ってほとんど処分した。
日本に帰ってまた新しい服を買うのが楽しみだなぁなんてつい最近まで思っていた。


本当に必要なのかよく考えて購入しないと、と思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?