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何が本当か

先日、首都プノンペンに行った。
久しぶりに大勢で食事をする機会があった。

とっても美味しい日本食屋さんでの話。

プノンペンのレストランではよくあることだけど、子供がお金を入れる箱を持って私たちの席までやってきた。
(お金入れてというパターンと、花や食べ物を買ってというパターンもある。)

お金は渡さずに、テーブルの上の残りそうなご飯を渡そうとした。
それを受け取ることは拒否された。
「お腹空いてないの?いらない?」⇨『食べない。空いてない。』
でも唐揚げを食べた子はいたな。

彼らは数分間粘るもお金をもらえないと分かると店から出ていく。


ここまでは何度も経験した。

今回は、その店から帰る時。
みんなでトゥクトゥクに乗って移動中。
信号待ちで停車中。
横にバイクが止まった。バイクには3人。
後ろの2人。あれ?!

さっきの店でお金が欲しいと言って来た彼らだ!!!
私たちはすぐ気づいた。
「あ〜!さっきの!!!」

バイクの後ろにまたがる2人はとても気まずそうな顔をしていた。
最後には苦笑い・照れ笑いのような表情で走り去って行った。
店で出会った時の表情とは完全に違っていた。


彼らはなぜ外国人の私たちにお金が欲しいと言ってくるのか。
本当に今日生きるのも精一杯でお金が必要なのか。

大人が子供を利用してお金を回収させている。子供だから可哀想と思ってお金を渡しても、そのお金は大人に渡る。と聞いたことがある。
今回出会った彼らはまさにこれなのか。
もしそうならどんな気持ちで私たちの前に現れたのか。

でも、本当に生活に困っているのかも知れない。学校に行っているのかも分からない。


子供達にこんなことをさせないために、どうすればいいのか。
教育が大事だということを伝えることか。
学校へ学びに行くということは大切だ。親が、教師が!それを分からねばならない。



もし、自分がこの子供達の立場だったらどんな感情を持つだろうとよく考える。
知らない外国人に声をかけ、怖くないのかな。
断られることが多いと思うけど、悲しい気持ちにならないのかな。
嫌な想いがトラウマにならないのかな。

でも一瞬の喜びのためにお金を渡すことはしない。

彼らはご飯を食べているのかな。


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