「私の話を聞いてほしい」

最近の活動

月曜と火曜に行っている学校は月曜日は私が授業を担当し、現地の先生にサポートに入ってもらう、火曜日は反対に現地の先生が授業担当で私がサポート、という形になった。
この現地の先生は教員になって数年で経験が少ないから私に授業をしてほしい、ということで授業をしている。彼が大学で習ってきたやり方もあるだろうけど、私の経験も少しでも伝えられたらと思う。


あるクラスでの出来事。
いつも通り現地教員が生徒たちを並ばせ1人ずつ名前を呼んで出欠を確認する。(文字にすると完璧に見えるが実際にはそうでもない笑)
その後授業担当は私にバトンタッチされ、準備体操から授業が始まっていく。
いつも現地教員は生徒たちに声をかけながら、クメール語で詳しく説明したり練習のサポートをしている。主に女子生徒に対して。その代わり私が男子生徒へ声をかけることが多い。

しかし、その日は準備体操の時から現地教員の姿がない!
振り返ると、私の背後で別のクラスの授業をしている。
あれ?今私が授業をしているのは彼が担当してるクラスよな?彼は今別のクラスの授業をしている。ということは同じ時間に2クラスの授業を入れているのか?しかも内容の違う授業。私はバレーを教え、彼はクメール体操のテストをしている。

そうは言っても授業はやるしかない。
準備体操、キャッチボール、パス練習の流れで授業を進めよう。

でもそう簡単には授業は進まない。
至る所で生徒たちは喋っている。たぶん授業には関係のない話。足元に大量に落ちている木の枝を投げ合っている。
片手でのキャッチボールの後、両手投げに変えるために指示を出したい。でも生徒は喋ることをなかなかやめない。
笛を吹いたり、聞いて!喋らないで!と言ったり、時には生徒たちが動きを止めるまで視線だけ送って待ってみたり。
立っているより座った方が指示を聞きやすいかと思ったけど、座ると足元の枝にすぐ手が届いて逆効果だったかも。

集合させて目の届く範囲に生徒たちを座らせて話をするも、生徒たちのお喋りは止まらない。右側の生徒に対して、喋らず聞いて、と言ってこちらを向かせている間に左側の生徒たちが喋る。左側の生徒に対して。。。
これを何回か繰り返す。
喋らなくなったと思ったら無言で枝を投げ合う。しかも結構キツめに。

あー。もう心が折れた。

ボールを回収し、授業終了。
「私が説明するときは聞いて!ボールは使わないで!今日の授業は終わり!先生を呼んでくるからここで待ちなさい!」

ボールを取り上げられた生徒たちはだんだん私が怒っていることを理解したのか肩を落として現地教員を待っていた。(ここで何人かの生徒は帰るかと思ったけど全員残った。)

現地教員に
「このままでは授業は続けられない。生徒たちはずっと喋っていて私の話を聞かない。ぐちゃぐちゃだ!後で彼らに話をして!」
と言いに行った。
彼も何事かと思ったと思うけど、状況を理解してくれたようで自分の授業を終わらせた後に肩を落として待っている生徒たちの元へ行き話をしていた。
注意してくれたのだと思う。
しょんぼりしていたり、面白くなさそうな顔をしている生徒を見ると、
”あー。私が授業を成立させられなかったからだ。”
とめちゃくちゃ反省した。途中で授業を投げ出すなんて。やってしまった。
40人の生徒全員が喋っていたわけではない。半分くらいの生徒は黙って聞こうとしていたはず。でも、その生徒のことはほぼ視界に入ってこなかった。


他のクラスの生徒に、
「棒で叩けばいいんだよ」
と笑顔で言われたけど、絶対にやらない!!


生徒が帰った後、現地教員にもう一度どんなことがあったのか話をした。
そして授業を強制終了させてしまったことについての謝罪と、来週はしっかり授業をするから、と宣言して帰って来た。
彼は、「問題ないよ」と言っていた。いや、問題しかないねん!笑


帰宅後、授業中はどんな状況だったのか、どうして私は怒ったのか、どんなことを生徒たちに伝えたいと思っているのか。長々と文章にした。
そしてそれを翌日現地教員に読んでもらうことにした。


さぁこの後どうなっていくのか。。。
1回で終わらず次の記事へと続きます💦


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