見出し画像

チェンソーマン第二部 前回 (2024/1/10)の連載の感想 デンジにとっての「普通の生活」の答えが出た

前回は、デンジの頭のおかしさが、別のベクトルに向いているように感じた。一部の頃は、岸辺がいう、いい意味で「頭のネジがぶっとんでいる」デンジだった。

だけど、今のデンジは純粋に「頭がおかしいやつ」になっている。発狂といってもいい。犬猫殺されて家焼かれてるから、発狂しても不思議ではないが。

あと、三鷹アサもデンジも家無しになった。アサ vs デンジが見られるんじゃないか? "新しい家" オチはやめてくれよ…もうバトってもいい頃だろ…もうここまで展開が悲惨になってきたら、デンアサは一部の早川アキ殺しを超える鬱展開で行こうよ、どうせなら。

デンジにとって "チェンソーマンになること" が「夢」から「普通の生活」 に変化した

前回で1つわかることは、デンジとポチタとの契約が続いているということ。猫たちをバルエムに焼かれたデンジが発狂一歩手前でチェンソーマンになっても、赤チェンソーマンになっただけからだ。黒チェンソーマンではなく。一部ではアキを殺し、パワーをマキマが殺すのを手伝ったデンジが放心状態になっていた状況で、胸のスターターを引くと黒チェンソーマンになった。前々回はデンジが怒りで発狂しそうな状況でスターターを引いても黒チェンソーマンにはならなかった。
デンジが発狂しそうな生活は、傍からすると「普通の生活」ではない。けど、私達の夢は叶ったね、とデンジに言っていたことからも、ポチタ的にはデンジはすでに「普通の生活」をしていることになる。デンジは餃子とかうめえもんは食ってるし、ナユタや犬猫たちとの生活や、学校生活をそれなりに普通に楽しんでいる。だから、ポチタとの極貧生活のときに望んでいた「普通の生活」とは別の、チェンソーマンになって趣味で悪魔を倒しまくる生活がデンジの普通になっているということだ。でなければ、「デンジが普通の生活をするかわりにポチタの心臓をやる」という契約が破棄されるから。前回の連載でそうなっていない、つまりデンジが一部のように黒チェンソーマン化していないということは、ポチタとの「普通の生活をする」という契約をデンジは守っていることになる。

須郷…死なない?

あと、須郷がデンジに刺されて相撃ちみたいになってるところ、公安編でデンジがアキを殺したシーンと重なる。が、アキの時より、シリアスさに欠けて感じた。多分アキとデンジの交流ほど、須郷とデンジの関係性が濃く描かれていないからだろう。吉田がデンジに殺されたらきっと泣く。

ナユタが可愛い

また、デンジに「一緒にいないほうがいいかも!」と言われたときのナユタの顔が、一部のレゼ編の前に、マキマに血抜きをするからデンジくん暫くパワーちゃん借りていい?って聞かれて、テンジに「そりゃいくらでも」って言われたときのパワーの "ガーン" の顔を彷彿とさせてくれた。

その他どうでもいいこと

地味なところにも、チェンソーマン一部からのセルフオマージュっぽいのがある。

1つは、デンジが槍マンを自分ごと上下半身真っ二つにしたところ。公安編でサムライソードにデンジが真っ二つにされたところと似ている。

2つ目は、デンジが槍マンの首を腕のチェンソーで切断して、頭部に頭のチェンソーを刺して「いただきま〰す!」と言っているところ。コウモリを倒したあとに蛭 (ヒル)の悪魔と戦い、アキがコンする一瞬前に、デンジが食われそうになるところで、蛭が「いただきまァアす!」と言っている。

あと、一部でもそうだったが、デンジが槍マンに必ず刺されるのも、チェンソーマンはキリスト教から来ていて、イエスが磔にされる時に槍で刺されたことが由来しているらしい。

あと、岸辺さんは責任取ってくれ…バルエムのマキマさん殺された逆恨みの元凶あのオッサンやん…バルエムが言ってた、デンジはマキマを殺したことによって死の悪魔を生かしてしまい、マキマによって管理されるはずだった平和を阻害する原因を作ったのに、デンジが公安から平和な生活を提供されて享受してたってのは、岸辺さんがデンジにタツキコーポとか資金諸々を提供したってことだよな…ナユタ連れてきたの岸辺さんだし。デンジのマキマへの気持ちを思ってこその岸辺さんの行動だったのかもしれないけど、それが2部の根幹を成していたとは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?