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チェンソーマン前回連載(2024/8/14)の感想 老いの悪魔が消されたら死の悪魔の力が強くなる?黒チェンソーマンの悪魔乱獲まつり

三船フミコによれば、害悪な物質や国を取り除くのが公安の目指すチェンソーマンの利用方法らしい。

なんかマキマさんの二番煎じみたいな目的。

老いの悪魔

老いの悪魔をチェンソーマンに食わせることで、日本の未来を守れるのだから、老いの悪魔がチェンソーマンに食われることの交換条件として、10歳未満の日本国籍の子供を生贄にするのは安い、みたいなことを、ヨボヨボのご隠居した元政治家みたいなおじいさんが言っていた。

なぜ、老いの悪魔が消されれば、日本の未来が安泰なのか?人が老いに恐怖をもたなくなれば、相対的に死への恐怖は増す。普通の世界でもたとえ若者でも、老いるより前に死ぬ可能性があるのは怖いだろう。老いを認識できないなら、なおさら老いに対する恐怖がなくなる分、死に対する恐怖は相対的に増える。今まで死よりも老いが怖かった人も、常に死と隣り合わせの世界では死を恐怖するのではないか。チェンソーマンもどきの大量発生で死が人々の身近で起きたことで、死への恐怖は多少強まっただろうし、チェンソーマン一部の頃や、二部の初期のように一般人が死に対して慣れてしまっていた世界とは変わっている。死への恐怖が高まると、死の悪魔の力が強くなる。死の悪魔を殺そうとしている飢餓たちにとっては痛手になるかもしれない。あるいは、飢餓は、死の悪魔を殺すというのは嘘で、死の悪魔を強化したいのかもしれない。別の目的のために。

口の悪魔

口がなくなったのは、前々回の感想に書いたが、個人的には、耳や口がなくなって人々がコミュニケーションをとりづらくすることで、公安同士の意思疎通をとれなくして、弱体化させることが飢餓たちの目的なのではないかという推測を助長させることに感じる。口がなく、しゃべれないと、耳や聴覚があってもコミュニケーションはきつい。その分、手話や筆談のスキルが相対的に高い世界になるのだろうか。耳がなくなっても、聴覚は残っていたようだし、耳かきも工芸品になっていたみたいだから、何かしら他の現実の事象にひずみというか、変化をきたすのかもしれない。まあ口がなくて筆談や携帯メールでデビルハンターが今までどおりに職務に当たれるとは思わないけど。

その他どうでもいいこと

蛸・苦味の悪魔

そして、吉田の蛸は食べられた。最後のコマで蛸、雪、苦味がなくなったと書いてある。吉田は自分が今まで何の悪魔と契約して戦ってきたか忘れてしまったのだろうか。かつて岸辺と蛸の足に腰掛けて無駄話をしていたことも、三鷹アサを蛸で縛り上げたことも、黒チェンソーマンを蛸で縛りあげて耳の悪魔を吐かせたことも、その時の自分が使っていた悪魔は何の悪魔だったのか、吉田はついぞ思い出せないのだろうか。墨を吐く何かの生き物、というのは覚えているだろうからイカだったと思うんだろうか。いや、でもそうなるとイカは覚えているということはチェンソーマンに食べられたのではないから、やっぱり首を傾げるのだろう。

あと、苦味がなくなったらビールやコーヒー飲む人が減りそう。美食家の飢餓の悪魔てきには苦味は必要なのだろうか。抹茶や、ティラミスとかのコーヒー系スイーツや、寿司ネタだったらウニから苦味が消えてしまう。ピーマンや苦い薬がなくなるのは、世の子どもたちにとっては嬉しいことかも。ピザやパスタを愛する飢餓としては旨味や甘味があれば、苦味くらいはやむなしと言ったところか?

目の悪魔が消されたらまずい

目と耳の悪魔がどちらもチェンソーマンに消されたら、やばい。目が見えないから、音をたよりに行動しようにも、耳もなければどうしようもない。

この前、街角で、『自分は目が見えない』とおじさんに筆者は話しかけられた。図書館のすぐ下のところで、図書館はここで合っていますか、入り口はこっち側ですか、と聞かれた。

その方が図書館の方を指差して、話しかけられたので、つい筆者も『ええ、こちらで合ってますよ』と言ったあと、指で図書館の方を指して『はい、こちらが入り口です』と答えた。

しかし、目が見えないひとに対して身振り手振りをしても意味がないことにあとで気づいた。

目が見えない人は、たぶん、音を聞いて、距離感などを掴んでいる(こればかりは経験できないので、分からないが眼を閉じて街を少し歩いてみると何となく分かる)。中学校の時にアイマスクをして校内を歩き回る道徳の授業の実習を思い出した。

まあ、耳は消えても聴覚は残るという設定のようなので耳が消えても多少は聞こえるのかもしれないが。耳が消えても、内耳というのか、聴覚を司る体の器官は、消えないのだろうか。

超どうでもいいこと

口の悪魔が食べられたから、チェンソーマンからも口は消えるのだろうか。消えちゃったら身も蓋もなくなるけど。悪魔がチェンソーマンに食べられることがなくなるから何も消すことができない世界になる。

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