年齢の脅しから自由になろう

巷には高齢化社会を反映し、
中身はほぼ同じでタイトルが異なっている、中高齢者向けの本があふれている。
 
■人生100年時代
「人生100年時代」と何年も言われ続けていると、
100歳まで生きるのではと錯覚する。
しかし、男子の場合は例外的で、平均健康寿命は70歳代前半である。
 
最近は、保険や金融商品、健康食品などの大量広告の影響により、
どちらかというと「長生きリスク」と捉えるトシヨリが多い。
 
■リスキリング
社会に出てやっと仕事に馴染みそれなりに自立した頃に、
今度は再教育、つまりリスキリングが声高叫ばれ不安を煽る。
 
世の中の最先進・先端で活躍するならいざ知らず、
普通のビジネス人なら、ふだんから少し広めに億劫がらずに学習する習慣を維持し、
新たに要求される新スキルが”こなれた”頃に、集中して学ぶのが効率いい。
 
■70歳の過ごし方
新刊本の宣伝を眺めていると、「70歳の頃」、「80歳から」などのタイトルが躍る。
 
団塊の世代が、その年齢に達しているので、
最大・最後のマーケットを狙ってのマーケティング政策で、
今のところそれなりに成功している。
 
しかし、この年代はアタマ・カラダ・ココロ・カネ・トキの幅が広く、
一見したところ巨大マーケットではあるが、
実際には小さなマーケットの集まりで的が絞りにくい、見かけ倒しのマーケットである。 
                        その42:2024/7/22

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