カタール大会ふりかえり2

決勝終わりましたね。
試合の質が極上であったかどうかはさて置き、さて置けないんだけど、エキサイティングでハートブレイジングな試合でした。

一般の人が見て面白いと思ってくれたらそれでいいかな。

ボクは試合を見ながら、1982年スペイン大会SemiFainal、西ドイツvsフランスを思い出していた。

80年欧州選手権を制して絶対的優勝候補のルンメニゲ率いる西ドイツと、シャンパンサッカー夢の中盤プラティニ率いるフランス。

1-1から延長に入り、トレゾールとジレースの2点で勝負あり、に見えた一戦は、西ドイツGKハインツ・ハラルド・シューマッハーがフランスDFバチストンの鼻を折るプレーからゲルマン魂点火、ルーベッシュ?の追撃弾からフィッシャーのオーバーヘッドで同点に追いついく。

PKでは、シュティーリケが外して泣き崩れかけ(リトバルスキが支える)る中、我らがシューマッハーがフランスをビビらせてこれまた西ドイツがPKも逆転勝利。

おっと昔話が過ぎましたね。

あの試合くらい面白かったと思いました。

フランスの不甲斐なさとアルゼンチンのコンディションの良さと作戦がハマったものの、あのまま90分で終わると、なーんだ…となったけど、デシャンの「とにかく速いやついってこいサッカー」で追いついたまでは良かったけど、

まさか、このフランスの乱暴なサッカーが勝ってしまうのか?と、良識あるサッカーファンとして(笑)、ハラハラしましたね。

今大会を振り返って思ったことは、大きく三つくらい。(かな?)

一つは、「5人交代26人登録」の影響の大きさ。
5人交代てことは、メンバーの半分変わる訳ですね。
オジサンの草サッカーですらメンバー5人変わるとチーム変わります。
その意味では、監督の采配や戦術の引き出しの数が問われ、選手も「自分の出番は来る!」と思えるので、流動的というのか臨機応変というのかゲームを変えられるということ。

2つ目は、各国スタイルが思ったより出ていて、「設計図通りの現代サッカー」より、国の威信をかけたプライドの闘いが面白かったこと。
目に焼き付いているのは、準決勝で独走するエムパべを全力で追いかけスライで止めたアムラバドの「必死な顔」、アディショナルタイムでボルトガルを沈めたカウンターを決めた韓国とソンフンミンの姿、何も出来ずに終わった前評判だけ高かったセルビア、良い選手いるのに相変わらずチームにならないガーナとセネガル。

クロアチアとセルビアの違いはなんなのか?、ウルグアイとアルゼンチンの違いは?、モロッコ・チュニジアとガーナ・セネガルとか同じアフリカでくくって良いのか?など、地域性があるのだかなんだか良くわからないけど、違いがあるのはやってみないとわからないのがワールドカップなのか。

3つ目は、時代が違うし過程が違うので比べられないのでしょうが、「メッシはマラドーナにはなれないんだなあ」という、これはボクの年齢などによる個人的感想。

キャラクターの違いもあるけど、「神の子」も長男と次男では違うもんだな。

奔放でダークサイドにも堕ちかけるけど、どうしようもなくみ魅力的な長男と、シャイで生真面目で何やっても兄貴と比べられ、でも実力は兄貴より上なんだけど、やっぱり弟感のある次男。

うちの兄弟みたいだ(笑)

専門的な振り返りとか戦評は専門家がやってください。

少なくともボクはこの1ヶ月の間、睡眠不足からくる体調不良と戦いつつ、ひさしぶりに無邪気にワールドカップを楽しみました。

日本代表がファイナルに立つ日がいつ来るのか、なにをしたら来るのかわからないけど、アンダー世代やなでしこが出来たことをできない訳はない、と思ってます。

サッカー文化とか、歴史がないとか言うけど、みなさんがそれぞれにサッカーに少しでも関わってくれたら、それでいいんじゃないか?

元々熱しやすく冷めやすい日本人気質、エンタメは他にもたくさんあるし、やれストリートサッカーがないとか芝生がないとか正反対のこともあるけど、「そこになにかあれば、まずサッカーが始まる」、つまり蹴るってこと。

決勝の後のビッチでアルゼンチンの子ども達がペットボトル蹴ってサッカーしてたでしょ?

あれを見て、これから地面になにかあったらとりあえず蹴っとこうと思いました。

〈~完~〉

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