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七面鳥と私とアメリカ合衆国

七面鳥と私の歴史は実はかなり長い。

今は鳥インフルエンザ含め色々な理由で小学校に鶏やウサギなど生き物を飼っていることはあまりないのかもしれませんが、大昔は小学校でいろんなものを飼っていた。

私の通った田舎の小学校には鶏(雄鶏含む)、ウサギ、孔雀がいました。

そんな時代だったせいかどうか…

我が家にも鶏やチャボがいました。
書いていて思い出したけれど馬やポニーがいた事もあったわ。
乗馬とかしてたわ・・・

近所に色々な動物を飼っている方がいてその方からいろんな雛(だけじゃなかったんだろうな今思うと)を頂いて庭で半野良のように飼っていました。

ヤギの乳も鮮度抜群搾りたてで頂いたことも・・・
ヤギ乳は人の乳に牛のより近いのよね。

ウズラもいました。

小学校4、5年の時には大きな七面鳥が我が家に2、3羽いたこともあります。

時々遠くまで行ってしまうので探しに行きましたが、ある日近所のおじちゃんが七面鳥捕まえてうちに届ける途中に出会ってしまい、ホラってその七面鳥を抱っこして帰ったことも今ではよい思い出です(遠い目・・・)

私は餌で釣ってついてきてもらう計画を立てていました。

ほらこっちだよ〜大作戦


そう、色々ありましたがこの七面鳥を食したのです。
(よく思い出せないのですが、もしかしたら卵も頂いた?)

アメリカでもそうそうお目にかかれないであろう鮮度1番の七面鳥を日本で小学校の時に私は食べたことがあるのです。

私は生まれも育ちも日本です(笑)

昔の日本人は意外とすごいものを家畜として飼育して食べていたのです(疑)。
どういう経緯で七面鳥が日本にいたんであろうか?

大きな謎です。

この人生初七面鳥が一番美味しい七面鳥だったので

私の中の七面鳥は美味しい鳥なのです。
怖いけどね、見た目も行動も。

しかし、そんな子供の頃の食事の記憶など詳細はもちろんすっかり忘れてしまっていました。


しかし、アメリカに来て毎年必ず一回は食べるようになった七面鳥、好きというポジティブな印象はあるので毎年結構真剣に食べますが、いまいち美味しくないのです。

若い頃は自分で買って料理する機会はほとんどなく、
今年は誰の家だ?よーし行くぞ〜!食べるぞ〜!
という具合でして。

しかも、サンクスの集いは家に入った瞬間から食べもの&飲み物が溢れているので、メインの七面鳥の食事になる頃にはお腹がいっぱいでほとんど食べれない(と言いながら食べますけれど・・・)

空腹は最高のスパイスとはよくいったもので、お腹がいっぱいの状態では美味しいものも普通になってしまう。

七面鳥はパサパサだからグレービーソースが必要なのよん、と言われたりします。

アメリカは長いこと鳥はダークミート(もも肉など筋肉や脂が多い部位)よりも胸肉が圧倒的に人気だったので、七面鳥も胸肉が主役です。

しかし、料理法を間違うと一番パサパサになってしまうのも胸肉です。

アメリカでも鶏肉の生焼きは超危険とする人達がいて
美味しさを追求するよりより安全を求める傾向が強いので調理法はどちらかというと

やっつける法

アメリカ可笑しいよね。

冷凍の丸取り7-13kgの丸どりを
冷蔵庫で解凍して
常温にほぼ戻さずに
オーブンに放り込んで
低温で超時間焼くから
パサパサの焼き上がりになる。

コストコ(Costco)のロッテサリーチキンのように
ソミュール液に漬け込めばまだ柔らかくジューシーに焼き上がるのですが

その大きさの入れ物と冷蔵庫の場所確保が難しいからそう簡単に漬け込んでおけない。

日本の漬物樽ってそういえば便利に色んなサイズありますね。(都会ではほとんどみないけれど…)

私はいつもキッチンに戻って残されている骨の周りのお肉やパリパリ皮を頂いておりました。

残りものは骨含め捨てる人もいますが、煮込むと美味しいスープができます。

そして、今住んでいる町に移り住んでから自分で焼くようになったのですが

近所の農家で七面鳥をサンクス用に育てているのを見つけてからそこの七面鳥を毎年購入してます。

サンクスの前の週末に収穫するので冷凍されていないため

かなり適当に焼いても

美味しく出来る。

1ホンド$8.50と安くはないのですが
本当に美味しいので良しとします。

アメリカと七面鳥

ちなみに一般的なアメリカサンクス前の七面鳥@スーパーマーケットは

↓↓ こんな感じです。

Costcoで1ポンドあたり99セント
1番安い
有機(オーガニック)飼育
1ポンド$2.99
ヘンってあるからメスなのだが雄より肉質がいいのかな?
西海岸で比較的広範囲で取り扱いのある
ちょっと良い育ちの七面鳥は
有機で$4.99/LB
普通で$3.99/LB

Mary'sはかなり大手なのですが色んな種類の七面鳥を扱っていて人道的に七面鳥を育てていると謳っている会社です。

鶏肉も育てています。


七面鳥の生産量

211 〜213million birds/年間
211,000,000羽 (2.1億羽)
うち46,000,000 birdsがサンクス用

アメリカ合衆国の人口
334.9 million people 
3億3千4百九十万人

すごい量の七面鳥だわ

七面鳥 in the USA の歴史

1996年が七面鳥の数的ピークで約311 Million birds (3.1億羽)。
1人1羽ということに…

しかし当時の七面鳥の大きさが18ポンド。

現在ではその平均サイズはなんと

32ポンド

量的には生産数は減ってはいない

2018年には平均1ポンド80セントだったが2023年は$1.40。

七面鳥の州別生産量

ミネソタ州
ノースキャロライナ州
アーカンソー州
インディアナ州
ミズーリ州

United States Department of Agriculture (USDA)農務省によると
2023年:$6.57 billion
999,000,000,000円 (約1兆円)


https://downloads.usda.library.cornell.edu/usda-esmis/files/m039k491c/wm119387d/5138kw352/plva0423.pdf
このchikensは食肉用の鶏肉(Broilers)は含まない卵生産用などの雛産業のこと

鶏肉(Broilers)より七面鳥(Tuekeys)の生産額の方が高いの!?

驚きの学びです。

まだまだ奥が深いアメリカと七面鳥と私の関係。


ほぼ幻に近いかもしれない冷凍されたことのない七面鳥を食べると七面鳥のイメージがガラッと変わる。

ほうれん草とポパイな感じ(わかるかな?)

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