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【58歳、就活がんばる!!】 #06 アドバイス

今年は3月31日が日曜日だったので、最終出勤日は3月29日となり、いわゆる“退職のご報告”メールをお世話になった関係各位に一斉送信した。

「退職されるとのこと、大変驚きました」
「長い間、大変お世話になりました」
「これからも変わらずお付き合いいただけると嬉しいです」
「また新しい未来が決まったらお知らせくださいませ」
「また何かの機会にお仕事をご一緒できるのを楽しみにしております」
「いつまでもロックでいらしってください」
「次に選ばれる新天地でのさらなるご活躍を心より祈念しております」
…などなど、嬉しい言葉を載せた返信メールが多数届く。

そして、中には「うちの仕事を手伝ってください」や「業務委託でやってもらえないですか?」というオファーも! とてもありがたい話なので「一度、話を聞かせてください」と勇んで返答すると、「人事担当に話を回します!」「社長との面談のスケジュールを押さえます!」とのこと。しかし、その後の連絡はないっていう…。社交辞令ってやつだったのかもしれないし、やはり他人を頼ってはいけないっていうことだな。

あと、社交辞令と言えば、お約束の「今度、呑みに行きましょう!」的なものも多かった。そんな中、ちゃんと日時の相談してくれる人も数人いて、もともとフリーで音楽ライターをやっていたが、今は編プロで他分野のWEBライターをやられている方と食事に行くことになった。

音楽ライター/編集者は特殊な仕事だし、なかなか潰しも効かない。“書く”“取材する”“まとめる”というスキルを、他分野に当てはめて対応すればいいだけのことなのだが、これまでと扱ってきた言葉や表現が違うわけだから、実際はそんな簡単にシフトできるものではない。だから、その元音楽ライターさんの実体験を聞いてみたかった。すると、意外な回答が!? 原稿の下地はChatGPTなどのAIに書いてもらい、それをアレンジしていくとのこと。自分が持っていない知識をAIで補填して、客観的に文章を生成するという。確かに今は大学の卒論でもAIを駆使しているそうだし、芥川賞を受賞した九段理絵江さんも受賞作の5%は生成AIの文章だと言っていた。そんな時代なのか…。音楽系の原稿はライブレポートにしても、リコメンドやレビューにしても、それこそインタビューでさえ、ライターの主観が入ってこそ意味がある。じゃないと、誰が書いても一緒になるし、そのライターさんのカラーが欲しくて発注しているわけだし。まぁ、でも、それは音楽系が特殊だからなのだろう。むしろ、他分野では解説的な文章だけで、そこにはライターの主観などいらないのかもしれない…。

そんな話も含め、「エージェントはアシスト程度に考えておいたほうがいい」など、50オーバーの就活に関するアドバイスをいろいろいただいた。他のライターさんとかとも呑み行く約束はしているので、その話は、また後日に! 

ただ、この元音楽ライターさんから数日後に“いろいろ思うところがあって、新しい仕事を探すことにしました”というご報告が…。人生いろいろですな。

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