寄り添ってくれる美容師を訪ねて64里
普段はサラリーマンの続きをしています。
同じジャンルの仕事を
場所は変われども、かれこれ25年以上続けているので
悩みも 困ったことも
額に汗しちゃったことも
嬉しくて泣けちゃったことも
同じ毎日を続けるって
時々うんざりしてしまうことがあります。
それは仕事だけでなく、普段の暮らしも同じです。
単調な日々に張りを感じなくなって早2年が経過
平和な毎日なのに何だかなぁ…と思うことがたびたびあります。
実は、勤務先を定年で辞めて、好きなことをしたかったっていうのが尾を引いている感じ。
って事は、もう2年になります。
しかし、定年を迎えた時点で
どういう好きなことをどんな具合にどうしたいって詳細まで考えが行き着いていなかったっていうのもあって
ずるずると今まで働き続けております。
同じ年頃の同僚のなかには、着々と計画を進めていた人もいて
あの人は「まだ働くだろう」と予測していた人が
きっぱり辞めていくことにも何度か遭遇しました。
いつも仕立ての良いスーツを着て、バリバリのサラリーマンだった方は
今では西洋ミツバチを飼育してハチミツを販売する養蜂家だったりします。
あ~、もっと早くから計画して
即、実行可能にしておけば良かったのにぃ~~!
けっこう、後悔しております。
なので、次の節目は65才。
それまでに答えを見つけたいとジタバタしております。
特に2月から3月は、さらに退職のお別れに来て下さる方も増えて
ますます「考えなくちゃ」と焦りは募ります。
こういう悶々とするときは、気分を変えないとな!
と、思い立ちます。
木曜日に週末の予約は今どき無理じゃない?
4月は、離れて暮らす家族との予定などで週末は埋まってるハズの私
予定は予定であって、突然キャンセルになることもあります。
チャンスは、突然やってくるものです。
うわ!せっかく取っておいた日なのに
そだ!髪をカットしに行きたいなぁ…
いきなり、いつもの美容師さんに連絡します。
当然ごとく「週末は満員御礼」とのこと
週末ガラガラの美容室だと返って心配ですよね。
仕方が無いと諦めていた金曜日
「次の日曜日に空きがでました!」
金曜日の15:00に連絡がやってきました。
チャンスの神様は見放さなかった。
当然「行きます!」即決しました。
行きつけの美容室は長野駅から徒歩圏内
関東に働きに出てきて十数年。
あちこちの美容室にお世話になりました。
しかし、なんかコレっていう美容師さんに巡り会えず
美容室探しの流浪の民となっておりました。
結局、こちらでは気の合うところが見つからず
昔からお世話になっている長野市の美容師さんに帰省のついでにお世話になっています。
この美容師さん、
持ってる技術もお気に入りなんですけど
会話がサクッとしていて
心が安まる人なんですよね~。
髪って頼んだ形にならないと気分が悪いですし
鏡の前に座ってるあいだにする会話が
心に寄り添っていないと気分も良くないじゃないですか。
特にちょっと心が弱ってきているときなんかは
この美容師さんに会って
髪をやっていただいている間にする会話で
めっちゃ元気をもらって
帰る頃には見違えるほど元気になっていたりします。
これだけのために来たんですか!?と確認が入る
いつものように実家に来たついでかと思っていた美容師さんは
「いやいや~、このために来たんですよ。」にとても驚いていました。
髪をどーしてもカットしたかったんです。
カットしなくちゃいけないっていう気持ちがめっちゃ強くて
ん~!ここはちょっとスピリチュアル的なんですよ。
これだけのために新幹線を利用して長野駅に降り立ちました。
私は60才になったときにJR東日本の「大人の休日倶楽部」の利用を始めました。
自宅最寄り駅から自由席往復を購入すると3割引になります。
長野は自宅から片道 約250km
昔の距離で言うと64里ほどになります。
新幹線利用で1時間30分ほどで行くことができます。
こんなとき、働いていて良かった…と思います。
元気を復活するために使う時間
自分のことを理解してくれる人は、そんなに簡単に見つかりません。
いつもの美容師さんもそのひとりです。
うまくタイミングが合って、会いに行けるというのは
ひょっとして?誰かのお取りはからいかもと
髪をぜったいカットしたい!とあれほど強く思うのは、
なにかのお知らせだったのではないか?
この美容室の土壇場予約の時はそう思いました。
髪をカットしてもらって、さっぱりしたせいか
勝手に理解を深めた大人の休日倶楽部会員の私は
長野名物のおやきを食べながら帰路も新幹線を利用してシャッと自宅に帰り着くことができました。
これで、さっぱりした髪と心でしばらく頑張れます。
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