見出し画像

ママ友からの

仕事を本格的に復帰してからはなかなか行けなくなってしまったけれど、週3回勤務の時は、子供達3人それぞれのママ友と定期的にランチ会をしていた。

娘の保育園ママとは、先述した通り、花見をしたりお泊りをしたり、働くママ同士あっさりとした中に子供達へのサービス精神旺盛な所が居心地が良かった。
保育園を卒園してからも何度か会う機会はあったけれど、お互い違う校区だったのもあってだんだん疎遠になっていった。でも、保育園の同窓会があろうものなら、テキパキことが進みそうな気はする。

小学校のママ友は、専業主婦と働くママ半々って感じだった。長女の学年だけなぜか生徒数が少なく2クラス50人弱しか生徒がいなかったので、生徒数が少ない分未だに街を歩いていると、誰々君(ちゃん)のママだとわかってしまう。(悪い事したらすぐ見つかる。)
保育園が一緒の子が4人入学したので、情報収集がてらランチをすることがあったが、それも徐々になくなっていった。

娘が2年生になった時、男の子が1人転校してきた。
娘の隣に座っていたので、参観の時この子が転校生かとすぐわかった。
参観の時、大体のお母さんの顔は覚えていたので、会釈程度の挨拶を交わす中、一際目を引く人物がいた。

全身黒コーデ参観なのに黒のハットをかぶっている。黒髪のボブで真っ赤な口紅をつけて、靴はドクターマーチン風。ブランキージェットシティーというバンド、元ロック好きな私は知っていだけれど、その世代の格好をしていた。

隣同士の席なので、一応声をかけた。「転校されてきたんですね」「そうなんです。よろしくお願いします」話しかけてみると腰は低めだった。他愛のない話をしてその場は終わったが、それから事あるごとに、話しかけられる様になった。

悪い人ではないので、その場はノリ良く話していると、段々プライベートの話もする様になった。バツイチで実家に戻ってきたから転校してきたらしい。
たまに、お酒とたばこの匂いをプンプンさせながら参観に来たりしていた。

どちらかと言うと、私も見た目近寄るなオーラを出しているタイプで、そんなにママ友もいないので逆に話しやすかったのか、いつしか呼び名も下の名前で呼んでくるようになった。

暫くすると、彼氏らしい男の人を連れて参観に来る様になった。「主人です」というのでてっきり再婚したかと思っていたら、「彼氏です」と言うしよくわからなかったが、一応話を合わせていた。その彼氏風な男の人も卒業する頃には来なくなった。

娘からも、「ママ、どうして⭕️君のお母さんと仲良いと?」と良く言われていた。見た目、系統違いの2人が話しているのは子供の目からしても不思議だったのかも知らない。

彼女以外にも、時々違うママ友とランチしたり、親同士の交流もしつつ小学校生活をしてきたけれど、結局今でも付き合いがあるのは彼女だけかもしれない。

小学校を卒業して、全然関係のない所で彼女と出会って、それから一番辛い時期に突入した頃には、ママ友から飲み友に代わっていった。

飲み友になった今も、周りから何でこの2人?と思われている。見た目は違えど、中身が2人ともロックなのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?