災害時の生理用品

最近地震が頻発している。
いずれ必ず来ると言われている南海トラフ地震も含め、30代の自分が生きている間には何回も大きな地震が起こるだろう。
有事を乗り越えられるよう、日頃から色々な面で備えておきたい。
今日はその備えのうち、女性に必須な生理用品について書こうと思う。

今年の正月に発生した能登半島地震の際、Xで「救援物資の生理パッドが一枚しか貰えなかった。物資を分配していたのは男性で、一日一枚で足りると思われているみたいだった」という旨の投稿を見た。
その投稿に対して「ひどい!」「男性は生理に対して不理解だ」「うちの旦那も、一日に何枚も交換するって知らなかったよ〜」という反応が殆どだった。

別に男の肩を持つ訳では全く無いのだが、私は正直、これは投稿主が我儘だと思う。
被災時は、限りある救援物資を皆で使わなくてはならない。支援が届くまでの間、節約が基本だ。
生理が来るのは貴女一人ではない。
よって、その生理パッドは貴女だけの分ではないのだ。

そんなに思う存分使いたいなら常時ストックを準備しておくしかない。
腐るものでない分、食料や水に比べて買い溜めるハードルは低い。
自分も、家や職場に大中小の生理パッドを置き、持ち歩く鞄の中にも必ず2、3枚は入れている。
最低でも一日目は凌げるように、を目標にしている。

加えて、一枚の生理パッドで一日持たせる方法も各自で考えるべきだ。
自分も平時に色々と試した。結果、トイレットペーパーを厚めに折りたたみ、血が出る箇所に当てる方法が、自分には合っていると分かった。
これなら、トイレに行く都度、当てて血が付いたトイレットペーパーだけを交換すれば下着につけているパッドの方までは血が染みず、一枚の生理パッドで一日凌げる。
どのくらいの厚みが必要か。どのあたりに当てたらよいか。交換の頻度は。かぶれないか。夜、横になって寝る時も大丈夫なのか…確かめなくてはいけないことは山程ある。
私は、考えられることは一応全部確かめて、実践した。
だから被災中の生理にもそれほど不安はない。
私の分の物資は、他の人に回すことができる。
良かったと思う。

女性は皆生理がある。
閉経するまでずっとある。
これは逃れられない運命だ。
被災してから「どうしよう」と慌てても、うまくいかないし辛い。
だからこそ、平時から「どうすれば対応できるか」を個々が考えるべきだ。

家や職場に置いていても、取りに戻れないかもしれない。出血量が多い人は、トイレットペーパーなんかじゃ1時間と持たない。かぶれやすい人だっている。そもそもトイレットペーパーすら無かったらどうするんだ。

そういう反論を考えたって仕方ない。
どんな状況だって自分の体を守るのは自分なのだ。
その守る方法が、物資を分配する係の人に「不理解だ!もっと寄越せ!」と憤慨するだけだなんて、心細すぎるし情けないと思う。

女は、誰かに助けてもらうことを当てにした考えを、まずは捨てるべきである。
でないと、自分を守ることはできないのだから。

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