名越先生は子どもの頃、「どうせ死ぬのになぜ生きるにか」という疑問を持ち、ひどく恐怖を覚えたという。
私も高校生くらいの頃同じようなことを思い、生きる意味が分からなくなって無気力になっていた時期がありました。
あれはどうしてだったのでしょう。
でも、自分だけではなく、普通の疑問だったのだとこの本を読んで分かりました。
私は、「たまたま生まれただけだから、生きる意味などない」と結論づけていたのですが、そう思って生きるには人生は長いと思うのです。
まあ、次の瞬間には死んでいるかもしれないし、何十年も生きるかもしれないのですが…。
そんな曖昧な世界を生きるには、「生きる指針」のようなものがないとしんどいのではないかなと思うのです。
そしてその答えは、仏教の教えのなかにあるのかもしれません。
以下、心に残った部分を引用します。