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意識しても成果は出ない、無意識を活用して成功する

「分かっていても行動しない」ことは、誰にとってもおなじみの経験かもしれません。

ハーバード大学のロバート・キーガン教授が実施した研究によれば、実に85%の人がこのような行動のギャップに悩んでいるとされています。

この現象の背後には、私たちの無意識が大きな影響を与えていると言われています。意識と無意識の間で葛藤が生じ、行動が実現しない理由が存在しているのです。

本記事では、無意識のメッセージを理解することがなぜ重要なのか、そして無意識の活用を通じてどのように成果を引き出すことができるのかについて考察していきます。

無意識の力を活かし、自己成長や目標達成に役立てる方法について一緒に探っていきましょう。
 
1.人の意識的行動と無意識的行動の割合
 
私たちの行動は、意識的なものと無意識的なものがあります。意識的な行動とは、意図的に動くことや計画的に行動することを指します。

一方、無意識的な行動とは、自動的に行われる行動や習慣的な行動を指します。ようするに、何も考えることなく自然と動いているようなときは無意識的に行動していることになります。
 
興味深いことに、私たちの行動の約95%は無意識的なものであり、わずか5%しか意識的に行動していないと言われています。

この数字を聞くと、中には「そんなことは無い、私はいつもよく考えて行動している」と反論される方もいますが、日常的に、自転車に乗ったり、何か考え事をしながら歩いていて、気が付けば目的地についているようなことが起きています。

このことからもわかるように、無意識は私たちの行動に非常に大きな影響を与えていることがわかります。

そして、無意識の力で行動している時は、無理なく、しかも素早く行動できていると言えます。なにしろ、考える時間がない分、早い行動になります。

この無意識の力を活かすのは、行動だけではありません。冒頭に示したように、意識と無意識の葛藤によって、分かっていても行動しない事が起きている。意識よりも無意識の方が行動に与える影響が大きいと言えます。

私たちが、望むゴールに向かうには、無意識のメッセージを理解する必要があります。
 
2.無意識は否定語を理解しない
 
無意識は、複雑な言語の意味を理解しません。肯定的な言葉と否定的な言葉も区別がつかないという特徴があります。
 
例えば、自分に対して「怖くない」と言い聞かせるような場合は、無意識は「怖い」と理解すると考えてください。
 
人前で話すのが怖いと思っている人が、「怖くない」と言えばいうほど声がこわばり、緊張が高まってくるのは、「怖くない」と言うことが、無意識では「怖い」になり、体が硬直する現象です。
 
従って、無意識のことをふまえれば、「怖くない」ではなく、「出来る、大丈夫」といった肯定的な表現を使うことが大切です。
 
3.意識できない無意識のメッセージを理解する方法
 
無意識のメッセージを理解するためには、意識的なフィードバックや反省だけでは不十分です。無意識のメッセージは、夢や感情、直感などを通じて私たちに伝えられることが多いです。
 
例えば、特定の状況に対して、直感的に避けたり、選択したりすることがあるかもしれません。これは無意識が私たちに対して重要なメッセージを送っているサインです。私たちは、これらのメッセージに注意を払い、自己成長や目標達成に役立てることができます。
 
加えて、なにげなく出てきた言葉や行動の中にも、無意識のメッセージを見つけることが可能です。
 
例えば、大事な顧客との商談を成功させたいと考えていた時に、なにげなく、“昔の顧客の顔が浮かんできた”とします。
 
ここに無意識のメッセージがあるとしたら、どんなメッセージがあると思いますか?
 
その顔が、商談に失敗した顧客の顔であれば、もう一度リスクを洗い出せ!だとか、想定外のことへの対処を用意するだとかのメッセージかもしれません。
 
このように、意識しない言葉や行動そして五感で感じることなどの中に、無意識のメッセージが示されているとすると、日々、多くのメッセージを受け取ることが可能になります
 
 
まとめると、無意識は行動や成果に大きな影響を与えることがわかります。無意識のメッセージを理解し、否定的な言葉やイメージを避けることで、より効果的な行動が実現できるでしょう。また、意識できない無意識のメッセージにも注意を払い、自己成長や目標達成に役立てることができます。

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