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a noisy room diary❆*(12)

②『生霊マッマになる』

 昼12:00、腹減った(とにかく食べることばかりだな…)。やはり私が飲んでいる薬には腹減り作用が入っているに違いない。今日の昼食は醤油ラーメン。すごーい楽しみ!♪
大変救われた気持ちとなる。嬉しいくて、よく味わって食べる。そして麺が少しのびてしまう…。まあ美味しいから良いのだ。

           ✴*°
            °*✳
            °*✵
 
 自分の部屋に戻ってからは白い壁の向こうからの話し声が気になり、壁へと耳をあててみる。やはり聴こえない。薬に消されたのかな、声?が、しかしロビーの方から桔梗さんの怒号は聴こえてはくる。なんだが桔梗さんのおかげで白い壁の中にいるドニー・ダーコが消えているみたい。
 そう最近、私は壁の中にはドニー・ダーコの銀色うさぎが住んでいるのでは?とも考えているのだ。
しかしドニー・ダーコの銀色うさぎはいない、○暴桔梗さんも暫く病院からは外出出来ない。まあ、色々あるよね。
 …食後の美味しいコーヒーが飲みたい。スタバ、タリーズ、ドトール等、ほっと一息がつきたい。桔梗さん、とにかく落ち着いてね。怒鳴るほど外出出来なくなるのだから。
           ✩*°

 15:00過ぎトイレへ行くと、宇宙交信者が「うるるるーん…」とノドを鳴らしながら交信していた。それとも宇宙以外とは異なる別物との交信だろうか?届いたかな?
 
 15:30頃、ラジオ体操第一第二の放送が病棟中流れてくる。正直、うるさい。何気なく廊下に出てみると数人ラジオ体操をしていた。私もつられて体操をしてしまう。保護室にいるはずの20代前半のマヤちゃんも体操していた。そして私に向かって無表情で手を振ってくる。またしても、つられて私も手を振る。

               つづく
 


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