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オタクが行く!徳川美術館 展示鑑賞レポ

皆さまお疲れ様です。緋星です。

noteを始めてから毎週記事を書いていましたが、先週は退っ引きならない事情が生じましてお休みしました。
こればっかりはどうしようもないのです。

閑話休題。
去る6月8日より、徳川美術館では新しい展示が始まりました。
というわけで!

2024年6月11日 撮影

行って来ました、特別展『尾張徳川家と菩提寺 建中寺』と企画展『ハマる!工芸』!
いやー、新しい展示はわくわくしますね。ちょっとどころか、かなりニタニタしておりました。マスクしていたけれど(当方、現在花粉症の時季ゆえ……)、よくよく考えなくても気持ち悪いな。


名品コレクション

今回は名品コレクションも展示替えのタイミングでした。毎回これも楽しみなのです。
個人的にテンション爆上がりしたポイントを挙げていきますと、

  • 『三団子形馬印』(松平忠吉が関ヶ原の戦いの時に使用して義直に引き継がれた一品)

  • 『関ヶ原合戦地図屏風』(東軍の動きがわかるのと地元や知っている地名が載っている)

  • 『金襴包刀拵』(南泉一文字の拵え! 刀剣男士のあの柄シャツの元ネタ)と『金襴包脇指拵』(短刀『朱銘 左安吉』の拵え。短刀なのに脇指とはこれ如何に)

  • 第2展示室の『猿面茶室』の棚(コロナ禍で動かせなかったけど、久し振りにボタンが押せるようになっていた。動かしたの何年振りだ?)

  • 第3展示室の『布袋図』(義直筆。めっちゃ踊っている。何かかわいい)

  • 『金・白・紅・花色石畳に牡丹唐獅子文厚板唐織』(牡丹と唐獅子だー!)

  • 『白・萌黄・赤・有平縞熨斗目』(めちゃくちゃ綺麗でおいしそうな柄)

  • 第5展示室にて特別展示している将棋盤・碁盤・双六盤(藤井聡太八冠が来月徳川園で王位戦をするそうな)

名品コレクションでこれですよ。落ち着けよ自分。

企画展『ハマる!工芸』

「ハマる」と言っても色々な意味があります。嵌め込みとか、自分がツボる的なハマるとか。
個人的に楽しかったのは……箱です。箱のフタとか、きっちり中身が納まる構造になっているとか。何でフタの構造見て笑っているんですかね、自分。たぶんテトリス好きな人ならぴっちりハマるタイプの箱は嫌いじゃないと思う。
というか、職人芸なんですよ。収納するための箱でも。
『自然石硯』とかいい感じです。オススメ。

今回は展示の構成として螺鈿細工がメインになっています。象嵌なんかもあるんですが、どうしても貝の内側のキラキラがいっぱいなのです。展示室の外では、ヤコウガイやアワビなどの螺鈿の原材料も展示しています。
しかし、螺鈿の工芸ってやたらめったら芸が細かいんですよね。同じ螺鈿なのに光の加減で服の色が異なるように見えるとか、もう何が何だか……。この技術どうして生まれたんだい。

特別展『尾張徳川家と菩提寺 建中寺』

建中寺は浄土宗の寺院で、尾張徳川家の菩提寺です。場所は徳川美術館から見て南西、東海学園の西にあります。……これ徒歩で行ける距離だな?
開基は尾張徳川家2代の徳川光友公。父の義直公の菩提を弔うために開山したそうな。
ちなみに、義直公は建中寺ではなく定光寺(瀬戸市)に葬られています。そして義直公本人は仏教よりも儒教を好んでいました(なので戒名ではなく諡号)。

今回の目玉はポスターやチラシにもでっかく載っている『仏涅槃図』ですね。末永勝秀という絵師が描き、光友公の側室である勘解由小路さんが建中寺に寄進しました。
有名な釈迦の入滅シーンですが、老いも若きも仏も弟子も一般人も動物も泣き崩れております。個人的な感想は「わりと皆上等そうな服装ですね?」なのは自分でもどうかと思いました。さすがにボロボロの人は描けなかったのかしら。
あと下の方に甲羅を背負った青い鹿みたいな動物がいて不思議に思ったのですが、もしかしたら水犀すいさいという空想上の生物かも? 展示品には『色絵犀形香炉』というのもあるのですが、似ている気がする……。香炉は3口あるのですが、三つ子みたいでかわいいです。

今回は光友公直筆の絵も展示しています。光友公、絵が上手いんですよ。センスあったんですねぇ。

おまけ

2024年6月11日 撮影

喫茶室のメニュー。今回はオペラケーキと和菓子の「紫陽花」です。季節を感じれる和菓子は風流だと思います。
飲み物はケーキに合わせて紅茶です。……紅茶か抹茶か柚子茶のローテーションです。

ここの喫茶室ですが、創作和菓子の「竹千代」が食べられます。今度の将棋の王位戦のおやつ候補に選ばれました。
これでおやつで選ばれたらえらいこっちゃですよ。
気になったら早めに食べに行きましょ、そうしましょ。

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