見出し画像

#10 貴重なパイセン女子

ケース1:25ansなパイセン


大学4年生の時に、バイト先で一緒だったパイセン女子。
とにかく、キラキラと美しい人でした。
国立大付属の幼稚園からエスカレートに県内屈指の進学校へ。
大学は神戸のお嬢様学校。(もちろん、語学留学済)
卒業するまでの間に帰省し、短期でアルバイトをしていた。

「チャックちゃん、彼氏は?」

えっ…いない。
ってゆーか、
就職活動に戦闘態勢だったから、全くそちら方面は…。

高校生の時に、バブルが弾け、
氷河期<超氷河期<超超氷河期 みたいな情報が耳に入り。
ポッ とか することはあっても、
ビビリで融通の利かない私は、いわゆる女子大生の生活とは
ほど遠かったように思う。
まずは、就職がんばらないと!と、どこかでブレーキをかけていた。

パイセンには、その時、彼氏がいなかった。
が、23までに相手を見つけ、24で結婚。
相手は医者か公務員(上級)と言い切った。
そして、その通りになった。

「チャックちゃん、25じゃ遅いんだからね!」

へ?何が?
ってなもんでした。当時の私は。

就職して、2~3年は仕事でしょー
すぐに結婚とか、子どもとかありえんしー
(相手の有無は、横に置いておく)
何のために就活がんばったのか分からなくなるー

運よく内定をもらい、
最も、気の抜けた時間を送っていた私は
素直に、パイセンの言葉を聞くことができなかった。

今なら、1ミリでも聞いていたらと思う。
この傾向は、その後も続くことになる。

ケース2:潔く方向転換したパイセン

いわゆる、花形職業のパイセンは、
都会に住む3高の彼氏がいた。
と、思ったら、堅実な年下の好青年(中堅企業)と結婚。
そして、あっさりキャリアを捨てた。

へ~っと、思った。
絶対に仕事は辞めないと思っていたので。

パイセンが第一子に恵まれたのが35の時。
とあるショッピングセンターで、帰省中のパイセンとバッタリ会った。

「チャックちゃん!子ども産むの35が限界だわ~
体力が持たん!早く子ども作らんと!」

久しぶりに会って、挨拶の次に出てきた話が、それー
っと、思った。
けど、切実だったんだと思う、本当に。

私は確か30前だったと記憶しているが
さらに、この頃は、
生意気さと天邪鬼っぷりに拍車がかかっていたので、
結婚もしてないのに、どうやって子ども作るのー
ってゆーか、相手いないのに、嫌な感じー
仕事に没頭してたら、ダメなワケー

今なら、5ミリでも聞いていたらと思う。

もしも、と、タラレバの狭間で

貴重な情報はもらっていた。

このケースのほかにも
記憶にないだけで、もっとあったのだと思う。
それなのに、私が聞く耳を持っていなかったし、
受け止め方に問題があった。

でも、仕方がない。
これが、私。

もし、あのお見合い相手と結婚をしていたら。
もし、遠距離の彼の所へ行っていたら。

私の人生の中で、
優先順位が変わる程の出来事が、
その時、まだ、なかったことだけは確か。

20代の頃、よく読んでいた「日経WOMAN」やら、
それ系の本や雑誌、サイトが、
突然、面白くなくなって、パタリと見なくなった。

仕事も
趣味も
恋愛も
結婚も
出産も
家事も
介護も
キャリアアップも

ワーク・ライフ・バランスねぇ…

あれもこれもスーパーウーマンにこなしている
リアルパイセンが、
私の周辺には、どうも見当たらなかった。
負担を抱えたり、負い目を感じたり、
キャリアダウンしたり、諦めたり。
なのに、当然、ずーっと忙しい。

そのうち私は、
仕事に逃げるようになったのかもしれない。
言い訳として、一番楽だったし。

仕事を頑張ることが正義みたいに振る舞うことで、
本当は、自分から逃げていた。
そして、自分の身体の変化に気づかなった。

#子宮筋腫
#子宮内膜症
#妊活
#子なし
#子なし夫婦
#生き方
#天邪鬼
#均等法第二世代
#ワークライフバランス
#パイセン
#キラキラ
#女子大生
#ヴァンサンカン



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?