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あるニュースを観る

2024年4月18日(木)のテレビ欄をさらっと見ていると、
「お!!」と目に飛び込んできたのが、
NHKの『ニュースウォッチ9』のところにある
「保育士一斉退職」の文字。
(この文字にすぐ反応する僕は、完全に職業病だと気づかされます)

そして、そのテレビを観ました。
僕の知っている範囲内のニュースで、
特に新たな情報を知ることができたわけではなかったです。

このニュースをもとに、
『保育業界はひどい!!』という方向にのみに
イメージが進むと困るなぁ~と思いつつ、
日本の労働力不足問題や新任採用問題や企業・経営者の考え方など
色々と考えさせらました。
(ちょうど、新任採用の方が入社してすぐに辞めるとか、退職代行サービスが忙しいというニュースも取り上げていました)

保育士が一斉退職をするのは、
もう何度も上層部に訴えたのに、改善が見られなかった際の
最後の手段に近いと個人的には思っています。

子どもたちと離れたいわけじゃない。
そして、保護者の方が困る様子が想像できないわけじゃない。
でも、これ以上この環境で働き続けていたら、
いつか事故を起こしてしまうかも・・・。
子どもたちに怪我をさせてしまうのは嫌だ・・・。
といった状況ではないかと思いながらみていました。

保育所が足りない。
だから、保育所をどんどん増やす。
でも、保育士は確保できているわけじゃない。
そうなると、その歪みは保育士一人一人にいき、
何とか、子どもたちにはその影響は出ないように踏ん張ったとしても、
短期的な関わりではない保育は、
少しずつ子どもへの対応へ向く傾向にあるかと・・・。

保育士に、一斉退職されるような上層部がいる園は、
これを機になくなればいいのかもしれないが、
それが、残念ながらそうはなかなかならないのは世の常で。
でも、そんな上層部に、経営・運営をさせてはダメです!!

保育士の処遇改善を何とかしようと、
日々工夫をしている園があることも知っているので、
「頼むよ、保育は金儲けじゃないんだよ」という怒りの気持ちも
正直ありました。

「1歳児20人を4人ではなく、3人で見ている時も・・・」
「誰かが辞めると、ドミノ倒しのように・・・」といった
ニュアンスのインタビューを聞き、
そりゃ~、保育士も人間ですから体調が悪くなる時もある。
保育士の家族が大変な時もある。
だから3人に一時的になることは「0」ではないが、
そのために、副園長がいるのでしょう。(補助に入る)
「1歳児20人は、3人じゃ見れませんよ!!」と言いたい。

「一斉退職をする前に、懇談会を・・・」と
利用者の保護者が言っていたが、
きっとそんなことをしたら、辞めれなくなるから、
懇談会をしても、その場は良いことを言っても
すぐにまたおかしなことを言いだすような上層部だから、
しなかったのではないかと推測しました。

自治体の担当者も、認可されている園が突然そのような状況になったら、
他の園に「転園」なんて容易ではないことは百も承知なはず。

現場の保育者の声を、叫びを、悲鳴に耳を傾けて欲しい。
(その後ろには声なき声(子どもの声)があるわけで)
どの部分から手をつけるべきなのか、
派手な部分ではなく、
地味な部分を積み重ねていかないといけないと思っている。

と綴っていくと、
保育業界の課題が山積なことを再認識させられると同時に、
日々、そのような中子どもと真摯に向きっている方々への
感謝の気持ちがわいてくる。

「4月は特に大変で、本当に毎日お疲れ様です!!」
ありがとうございます。

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