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雁皮ぼかし砂子(かなが楽しくなった紙)

かなの臨書をし続けている中で初めて感動した紙について勉強ついでに残していこうかと思います。
漢字はなんとかなるんだけども、かなはどうしても紙に左右されるなとも思いました。それだけ細い線を扱うわけだからまぁ当たり前だなとも思いますが、その中でも臨書が楽しくなった紙が下から↓

ぼかしはグラデーションがある、砂子は金粉のこと(砂子がないのが左)

雁皮の料紙を使うと臨書しやすいのでは?となりました。この紙は墨を多少つけすぎても、コントロールしてくれるような、そんな感じ。結局かなの難しさって墨の量も関係すると思うんですよね。墨継ぎした瞬間(つけすぎオワタ)、墨が切れそうな掠りの表現(なかなか掠れないオワタor掠れ過ぎてオワタ)、細い線(なんかうまくいかなかったオワタ)。だからそれをフォローしてくれる紙がこれ!って感じ。思う様に書けて、この紙は天才か???頭良すぎないか???となっていました(紙に頭がいいとは)

全臨して喜んで写真を撮ったのはいいものの、1枚入れ忘れてたっていうオチ

その為この大量の全臨も楽しすぎて3か月ほどで7枚の全臨をすることができました(そいや書いてない空白の時間があったわ)

雁皮砂子in歌仙歌合の臨書

後砂子も邪魔にならず、うるさすぎずって感じですね。こんなすべてがうるさい歌仙歌合でも邪魔せずってのがすごい。

もちろん作品には使えるのですが、いかんせん私からっきしかなを作品にできないんですヨネーヨネーヨネー…創作はからっきし漢字…と言うか現代詩です…

半切の大きさを縦に切った図

今は中務集の全臨を始めました。(ホントは半紙に全て書いてからの方がいいのはわかっていますが、我慢できず)
半紙もなかなか書きやすくいい紙使っているとは思いますが、改めて臨書してみて、線の強弱がつけやすいなぁと今でも感動。
この紙に出会えてよかったなぁと思います。他の雁皮紙に書いたことないので、今回また違う雁皮紙買ったので、書くのが楽しみ。それこそ白なので現代詩も書けそうだよね(ホントは中務集に使おうとしてたんだけど、半分に切ったらかわいくて、このまま臨書しちゃったら、これがよくない??となり今回の形に…無計画すぎるでしょ)

あとどうでもいいけど、紙の写真撮るの本当に難しいなぁ

2023.04.22追記
実は雁皮紙、作っている人が本当に少ないとのこと。
なので上の料紙である雁皮紙はもう紙屋さんにはもう在庫がないとのこと。
他は国宝など直すための紙は作れど、料紙はなかなか無い。
折角出会えたのにとも思いますが料紙は金額が高く、なかなか使う人がいないらしいんですよね。まだ仮名用の半紙は数は少ないけどもあるみたいですが…
習字をする身としては紙が廃れてしまうのは悲しいですね…😭書けなくなってしまう…

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