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一日一善の恩送り

先日、ある人から「恩送り」のキーワードで検索したら僕の記事がヒットしたという嬉しいコメントを頂いた。

半年以上前に書いた記事で、これを執筆していた当時、まさか自分が半年後に会社を辞めることになるとは露とも想像していなかったが。

それはさておき。
僕が前職の会社で毎日トイレ掃除を続けていたのには理由がある。

ひとつは総務部というバックオフィス部門にいたこと。

僕は受注を獲得して直接的に売上に貢献することはないけれど、会社の皆が生き生きと働きやすい職場環境を維持することで間接的に貢献したい、と常日頃から考えていた。

トイレが綺麗だったらホッと落ち着くし、しんどい時や気分転換したい時にほんの少しリラックスできる。

だから大切な共用スペースは、いつもキレイにしたいという思いがあった。


この他にも仕事やプライベートにおいて「一日一善」を心がけている。

それは空き缶が落ちていたら拾って近くのごみ箱に捨てたり、外出先でトイレが汚れていたら簡単に拭き掃除をしたり、と気づいたらできることをすぐに実行する。

別に大それたことではない。
次に使う人がいるから、使いやすいようにそうするまでだ。

何でも数値化することは好きではないものの、仮に一日一善を一年間続けていれば365善(ないし366善)になる。
10年間続けていたら3652善になる。

ほんの些細なことでも塵も積もれば山となる。

僕は過去にたくさんの人から助けてもらった。
また沢山の人を思いがけず傷つけてしまった。
それらは自分が気付かないこともあるだろう。

一日一善を継続することは過去への贖罪でもあり、助けて頂いたことへの「恩送り」でもある。

もう恩返しができない方もいるけれど、僕の一善が他の誰にとって何かの役に立って、1ミリでも生きやすい社会になれば、きっと天国にいる恩師たちも目を細めてくれると信じている。

だから今日も「一日一善」をモットーに生きていく。

今日も皆様にとって、良い一日になりますように。

こうやってカラオケで歌っている歌も誰かに届けばいいな。

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竹内康司
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