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中小企業診断士について

国家資格を取得したいなと漠然と考えていた時、社長(現在は会長)から中小企業診断士の資格を紹介された。大学で学んだ経済学の知識を活用できそうだと思い、独学で中小企業診断士試験の勉強を5年間続けた。

昨今、資格試験学校のネット配信講座が充実しているものの、他人が作った物を受動的にインプットするのは嫌気がさし自分の頭で考えながら勉強したかった。

正解のない2次筆記試験に苦しめられながら3回目の挑戦でようやく念願の合格を手に入れることができた。

2020年度に受験した2回目の2次試験では、合格点まで1点届かず辛酸を嘗めた。雪辱を果たすべく、あと1点を積み上げるために以下の取り組みを行った。

①試験中に集中力を切らさないよう、気力と体力を向上するためにランニングを始めた。今では10キロ1時間のペースで週に4回走ることが習慣になっている。

②なぜ間違えたのか、どこでミスを犯して失点したのか復習ノートを作成し同じ過ちを繰り返さないよう対応策も検討することで、次の答案練習に活かした。

③息抜きとして試験に関係ない本を読むことを自分に許し感受性を損なわないようにした。

家族の理解、会長、社長からの心温かな応援のおかげで、中小企業診断士の試験は無事にクリアできた。今後は実務補修、実務従事という実際に中小企業をコンサルタントする研修に参加し修了すれば、晴れて中小企業診断士の肩書きを名乗ることができる。

しかし僕はまだ実務補習研修を終えていないので正式に「中小企業診断士」を名乗ることができない。

中小企業診断士になることよりも数学教育に携わる事業に関わりたいと以前から考えており、診断士になると時間的制約から趣味としての数学学習の時間が取れなくなることを危惧していた。そのため自分なりのスタイル、あるいはキャリアプランを明確にしてから診断士を登録しようと考え現在に到る。

この暗中模索の期間に母校の理学部数学科で構成されるNPO「数学みえる化プロジェクト」の会員として数学教育事業に関わることで、自分のやりたいことが明確になってきた。

僕は現在も故郷長岡市の建築設備会社に勤務している。目下のところ中小企業である自社の経営支援をすることで更新ポイント※を獲得していこうかなと考えているが、その他にも所属するNPO法人の事務局や広報活動等をマーケティング支援の一環として申請するなどプロボノとして診断士の資格を活用するのも悪くないと思う。

まだ途上の段階であるが試験のための勉強からは、いったん卒業し実務に役立てるよう学んだ知識を現実の問題解決に活用して知恵にしていきたい。

本日も皆様にとってよい一日でありますように。

※中小企業診断士は資格登録後も5年に一度更新がありそのための実務ポイントを獲得しなければならない。詳しくは下記のリンクを参照。


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