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読書録「キネマの神様」

原田マハ「キネマの神様」(文春文庫)

名画座のあった時代が愛おしい。

今は個人がスマホやタブレットによる動画配信サービスで映画を視聴しており、作品を鑑賞するというより消費している。

倍速で消費されたら往年の名作映画は色褪せてしまうだろうな。

この小説を一言で述べるとしたら
「おじさんのブログ奮闘記」である。

しかし好きこそものの上手なれ。
主人公の父親はパソコンに向かい、ぎこちない手つきで映画レビューをブログに投稿する。
その結果、思いがけない人と繋がることができ物語が大きく動き出す。

新しいことを始めると最初は不慣れなので、上手くいかなかったり不安に感じたりすることもある。

だけど慣れてしまえば新しい世界に大きく胸を弾ませる。

僕自身、炎上やヘイト・スピーチといった悪いイメージを持っていたので、触らぬ神に祟りなしと考え今までSNSとは距離を置いて生活をしてきた。

それでも前から気になっていたnoteを今年、思い切って始めてみた。

noteを始めてから色々な方の文章を読んで出版された本にはないリアルな心情に心が震えた。

新しい窓を開けたように新鮮な風が舞い込み僕の心を踊らせる。

今度はどんな景色が見えるかな?

ひとりでも私は生きられるけど
でもだれかとならば
人生ははるかに違う
強気で強気で生きてる人ほど
些細な寂しさで つまづくものよ
呼んでも呼んでも とどかぬ恋でも
むなしい恋なんて
ある筈がないと言ってよ
待っても待っても 戻らぬ恋でも
無駄な月日なんて ないと言ってよ
めぐり来る季節をかぞえながら
めぐり逢う命をかぞえながら
畏れながら 憎みながら
いつか愛を知ってゆく
泣きながら生まれる子供のように
もいちど生きるため
泣いて来たのね
Remember 生まれた時
だれでも言われた筈
耳をすまして思い出して
最初に聞いた Welcome

Remember 生まれたこと
Remember 出逢ったこと
Remember 一緒に生きてたこと
そして覚えていること

中島みゆき「誕生」

明日も皆様にとって良い一日でありますように。
来年度の数楽教室は1/13(土)10:00~12:00です。

少しでも興味がありましたら是非とも遊びにお越しくださいませ。

そして来年も皆様にとって良い1年になりますように。
引き続きご愛顧のほどよろしくお願い致します🙇

積読していた本を読める幸せ

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