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365日後に育休復帰する父(50日目):『授業で学級ををつくる』

 また1日遅れになってきました。

 今日はお勉強シリーズ、土居正博著『授業で学級をつくる』の感想です。

○学級づくりの心構え

 本書は2つの章に分かれており、前半が筆者が思う学級づくりの定義、後半がその実践となっています。本項では前半の内容をば。

 まず筆者は、学級づくりに必要な要素を、根底をなす「子どもとの信頼関係」、中層の「基礎的資質」、上層の「学級システム」の3つから成るとしています。

 根底の信頼関係は言わずもがな、上層の「学級システム」は掃除や当番の仕方とか、班活動とかですかね。

 中層の「基礎的資質」は「どのような活動にも波及する能力」としており、筆者は、①積極性、②スピード、③丁寧さ、④他者を尊重する心、と定義していました。

 ただこれはあくまでも筆者の定義であり、自分が育てたい子ども像に応じて変えてもいいよとのこと。

 学級経営が上手な先生のやり方だけを真似てもうまくいかないことがあるのは、この基礎的資質が育っていなかったり信頼関係が築けていなかったりすることが原因だそう。

 学級をつくるのに、学活の時間や当番活動、レクなどを意識している先生も多いですが、それらの活動にはそんなに時間が割けないんだから、それなら学校にいる時間の大半である授業で学級づくり進めましょうという提案。これには自分も同意です。

 授業で学級をつくるには、学習内容の習得を目的とした「オモテのねらい」だけでなく、この基礎的資質の向上を目指した「ウラのねらい」も自分なりに設定してやってみてねって感じでした。

○基礎的資質を育てる実践

 後半は、筆者の定義した4つの能力ごとの実践事例が書かれていました。

 図工の作業を友達と相談しながらしたいか、シーンとした状態でやりたいかを、子どもたちに考えさせるといった、自分も悩んでいたような場面での事例や、取り入れてみたいと思うものもたくさんありました。

 また、筆者は国語が専門ということで、自分が不得手にしていた書く指導についても多く書かれていたのがよかったです。

 自分も筆者が述べていたようなことを、去年くらいから意識し始めたところだったので、ちょうどいいタイミングでこの本を読めたなという感じでした。

○終わりに

 育休に入ってるとはいえ、たまには小学校教員っぽいことをと思い、本のレビューをしてみました。

 授業づくりの本や、ICT機器の活用法についての本など、これを機に読んでいきたいものです。

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