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無料塾でワークショップを行いました!


1.はじめに

 こんにちは、Brailliesです!
今回は「一般社団法人つるかわ子どもこもんず つるかわ無料塾 結い」さんでワークショップ(以下WS)を行なったことについてレポートしていきます。

スライドの前に立って話すゆいな。スライドには歩行体験アンド点字ワークショップの文字
ワークショップはいつもワクワク!

 普段は私自身も無料塾結いでボランティアとして学習サポーターをしているのですが、この日はいつもと少し違った特別な雰囲気で生徒の皆さんとWSを楽しむことができました!

2.講演の様子

 WSの前半では白杖についてや介助歩行の方法、点字の仕組みについてお話ししました。
 私の想像以上に白杖の存在を認識していた生徒さんが多かったため、驚いたと同時に福祉に関する教育も以前より広がっているのだということを実感することができました。最近、学校では授業の一環で福祉のことをテーマに取り上げてブラインド体験で目隠しをして歩行体験をする時間があるという話を生徒さんから聞きました。その授業をきっかけに興味をもって自主的に白杖について調べ学習をされていた生徒さんもおり、啓発している側としてとても嬉しく感じました。
 また、私が勉強を教えている生徒さんは私と話しをする中で点字にも興味をもってくれて「確か国語の教科書の一番後ろのページに点字の一覧表があった気がする!」と言って、翌週には母音の部分を覚えてきてくれたんです!

手前にゆいながいる。ゆいなに対して素朴な質問を投げかける生徒さんの姿
ワークショップの一コマ。みなさん気になったことをたくさん質問してくれました!

 このように生徒さんたちとの対話を大切にしながら進めていきました。白杖には種類が複数あるという点やシンボルとして使用する人もいるという点に興味や驚きを示している様子がうかがえました。また、介助歩行のほうほうについて伝授するときには1名の生徒さんに介助者役を担当してもらい、デモンストレーションをしながら一つ一つポイントをおさえていきました。皆さんとても熱心に耳を傾けて話を聞いてくれているのが伝わってきました!

ワークショップの全体写真。教室の前の方でゆいなが白杖を持って話していて、生徒さんたちが真剣に話を聞く姿

 点字の仕組みについて解説する前に点字にはどのような法則性があるのかを生徒の皆さんで考え意見を出してもらいました。はじめは少し頭を抱えている様子でしたがプチヒントを与えると6つの点の左右を分けて考えてみたり、あ行とか行の違いに着目したりと、それぞれが自分なりに考えを巡らせていました。惜しい答えが続いていたのですが、最後の最後に「母音のあ行にどんどん点が追加されているんじゃない?」と正解にたどり着くことができました!答えにたどり着けたことももちろん素晴らしかったですが、わからないなりに沢山考えてアイデアを出したりなかなか答えが出てこない工程も楽しんでいたりと、生徒の皆さんの柔軟性に感銘を受けました。私が問いかけをしたら元気よく発言してくれたり驚きを声に出してリアクションしてくれたりとWSを一緒に盛り上げてくれて私自身もとても楽しい時間となりました!

3.点字体験の様子

 WSの後半では簡易点字器を使用して実際に点字を打つ体験をしてもらいました。自由に好きな点をひたすら打っている生徒さんもいれば、自分の名前にトライしている生徒さんもいてそれぞれのスタイルで点字に触れてもらうことができました。実際に打ってみることで「打った時と読むときの点の位置が左右反対になってる!!」、「普段は左から右に向かって文字を書くけど点字は右から左に向けて書かないと読むときに文字の方向も逆になっちゃうんだ!」と気づき、楽しみながらも点字の奥深さを感じてくれている様子でした。

点字盤で展示を打っている生徒さんたちの様子。見本を見ながら楽しそうに点字を打っている。
点字を打つ体験、とても楽しそう!

 私が実際に高校で使用していた点字の教科書を見てもらうと「こんなに分厚いの!?」、「点字の教科書にも図とかグラフもあるんだ!」、「地図はどうなっているの?」というように一つのものを見て触れただけで沢山の疑問や発見が出てきていました。「点字の教科書の分厚さを見て「テストは時間内に終わるの?」、「テストってそもそもどうやって受けているの?」といったような学生ならではの着眼点の質問も次々と出ていました。

 話を聞くだけではなく、実際に物に触れながら疑問を解消していくことでより学びが深まり記憶にも残りやすい経験になるのだということを改めて感じることができました。中学生の好奇心に合わせてWSを進めていくことが大切だということも私自身学ぶことができました。

見本を見ながら、点字を打っている姿。
真剣に点字を打っていますね👀

4.まとめ

 WSを中学生向けに開催するのは今回が初めてだったため、WSを進めている私自身も学びの多い経験となりました。また、中学生の生徒さんたちは良い意味で視覚障害に対してハードルを感じることなく、疑問に感じたことや率直に気になったことを素直に声に出して知ろうとしていたため、その姿勢や柔軟性にはとても感心しました。普段は相手のことを気にしてなかなか聞けないこともBrailliesのWSではオープンにしてなんでも聞いてもらえるようにしているため、気づきの多い時間になったと思います。

ゆいなが点字を打っている生徒さんたちにお話をしているシーン

 最後は私たちの商品の一つである点字用紙アップサイクル品のしおりをプレゼントして終わりました。皆さんとても喜んで下さり、「なんて書いてあるんだろう?」とわくわくした表情を見せてくれました!本や教科書、参考書など日常で使うものの一部に点字がひっそり存在することで、少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです!

点字用紙のしおりの写真。オレンジを基調とした紐は、ブレイリーズメンバーが想いを込めて編みました!
点字しおりは、イベントなどの際に売っていますので見かけた際にはぜひ!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

ワークショップのご依頼は随時受け付けております。ご連絡はbraillie.ym@gmail.comまで!

Braillies ゆいな

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