お酒とメトロノームとリズム

お酒とメトロノームの繋がりついて徒然なるままに書きます。

メトロノームといえば、一定間隔で時間を刻む役割を果たし、主にリズムを意識しながら楽器を引いたりするような場で使用するようなものですが、
今回書きたいのは、時間を区切るというメトロノームとお酒の関連性についてです。

楽器を引くためにメトロノームでリズムをとる場合には、曲が崩れないように時間を守ることを意識すると思います。機能的な見方からするとこんなところでしょうか。

別の視点で見てます。経済学的な視点からすると、一定リズム当たりの価値を最大にする役割も果たしているのではないでしょうか。

正確なリズムの中で音とその強弱で次の場面を有効的に演出するために、その前段の場が存在するのでしょう。その繋がりが次の場面を価値を高めて曲の最も盛り上がる場面に向けて演出が続けられます。

そのリズムの感覚を広げたり狭めたりで聞く人の頭の中のタイマーを変調させると、それは聞く人に刺激や心地い安らぎ、暖かい何か針に突き刺されるような冷たい痛みのような感覚をもたらすのでしょう。

さて次はお酒を通じた体験に関してです。
お酒は脳のリズムに変調をもたらすように思います。
刺激を求めるような場合には、刺激の感覚をどんどん短くしていくでしょうし、
一方、ゆっくり味わいながら、深呼吸しながら余韻を浸る場合もあるでしょう。ワインや日本酒、ウイスキーなどを飲む場合がこれに該当するでしょうか。

お酒を通じた変調機能によって、飲む瞬間がいつもと違う何かに変わり、普段考えてこなかった、フロイトでいう無意識の意識が浮き上がってくるのかもしれません。

お酒、お酒に限らず料理もですが、この余韻が大事に思うのです。
余韻によって頭の中のメトロノームのリズム間隔が変わり、それはお酒の種類のよっても変わりますし、グラスの種類、お酒の温度帯でも変わります。
強すぎず心地良い余韻が続くほど多幸感を感じれるように思います。

お酒に限らず、効率やアプトプットの質に縛られながら1日の労働を終えて帰宅して湯船にゆっくり浸かってボーッとする瞬間も脳内のメトロノームを変調させる体験なのかもしれません。一軒家を購入した知人からはお風呂の環境が良くなりQOLが上がった ということを聞きますが、メトロノームの間隔を広げているのでしょう。

一方で、スマホを開けば秒刻みで広告が出てきます。
秒刻みで刺激ある何かが飛び込んできます。ユーザの消費意欲を刺激するために派手なタイトルと派手な画像で演出されているものも多いでしょう。
DXだインターネットだと周囲の環境はユーザの可処分時間にできる限りの情報を短時間で入力してきます。
秒で動け、止まって考えるな、行動しながら考えろなんて なんていう思想も混じり込んでいます。超高速でメトロノームが動作しているかのようです。

西欧の宗教革命、ピューリタン革命以後、時間を貴重なもので大切にするべきだと刷りここまれ、仕事は貴重な時間を使うのだからできる限り効率的に働くようになりました。時は金なりという諺もあるくらいです。
高速で効率良く動くことは豊かなのか、それほど羨ましいことなのか?

資本主義的には、21世紀の資本論に記載されているように裕福に過ごす人々は労働による所得よりも投資で儲けている人が多い という調査結果があります。そのような人たちは時間を切り売りしてあくせく働くのではなく、ゆったりした時間を過ごしているとも言われております。何故ならお金が働いてくれるから。

時間の使い方は人それぞれ。どれが良い悪いもないです。

さて、あなたはどんな時間の使い方が理想なのでしょうか?どんな時間の過ごし方が理想なのでしょうか?




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