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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第2弾(富士山→那須岳)

シリーズでお送りしている「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を今のダイヤで行ってみたらどうなるか、今回はZ第2弾を考えてみます。

放映日は2017年の7月。暑そうな最中の歩きが印象的でした。マドンナはくみっきーこと舟山久美子さん。特別編の宮澤佐江さん、Z第1弾のIMALUさんなど、バス旅Zシリーズではマドンナが一気に若返ってきたなぁ、と感じた構成でした。若いマドンナが明るくチームを鼓舞し、それに田中さん・羽田さんが付いていくといった構図がZシリーズの初期でしたでしょうか。

番組的には「富士山~那須岳」というタイトルでしたが、スタートのバス停は精進湖畔にある子抱き富士ビューポイント、ゴールのバス停は那須ロープウェイです。

Z第2弾の実際ルート

一日目
子抱き富士ビューポイント-(富士急山梨バス 鳴沢・本栖湖・精進湖周遊バス)-河口湖駅-(富士急山梨バス)-富士山駅-(富士急山梨バス)-白糸橋-(徒歩約9km)-都留市駅-(富士急山梨バス)-大原橋-(徒歩約4km)-大月中央病院前-(富士急山梨バス)-大月駅-(富士急山梨バス)-小菅の湯
二日目
池の尻-(西東京バス奥12)-奥多摩駅-(西東京バス奥20)-鍾乳洞-(西東京バス奥20)-奥多摩駅-(西東京バス奥31)-川井駅-(徒歩約5km)-吉野-(都営バス梅76丙)-青梅駅-(都営バス梅77甲)-河辺駅北口-(西武バス入市32-1)-入間市駅-(西武バス狭山27)-狭山市駅-(西武バス狭山30)-狭山台団地-(徒歩約1.5km)-新狭山駅-(西武バス川越62)-川越駅-(東武バス川越06)-上尾駅
三日目
上尾駅東口-(けんちゃんバス7系統)-蓮田駅西口-(朝日自動車)-下大崎-(徒歩約1.5km)-台-(朝日自動車白01)-上町-(朝日自動車)-菖蒲車庫-(徒歩約4.5km)-根古屋-(朝日自動車)-加須駅-(かぞ絆号)-柳生駅-(徒歩約3.5km)-板倉東洋大前駅-(館林市外四町広域バス)-館林駅-(館林市外四町広域バス渡瀬巡回線)-消防団第九分団前-(徒歩約3km)-久保田駐在所前(足利市生活路線バス)-(徒歩約3km)-大久保町-(あしバスアッシー富田線40系統)-寺岡町-(旅館の送迎車)-佐野駅
四日目
佐野駅-(関東自動車)-イオンモール佐野新都市-(徒歩約2.5km)-道の駅みかも-(ふれあいバス岩舟線)-栃木駅南口-(徒歩約1km)-観光協会前-(ふれあいバス金崎線)-東武金崎駅-(徒歩約5km)-楡木車庫-(関東自動車 [01])-宇都宮駅西口-(関東自動車 [62])-上河内地域自治センター-(上河内地域路線バス (旧ユッピー号)氏家線)-氏家駅西口

ということで、細かい歩きを繰り返しながら何とか進むものの、結局、那須岳のかなり手前にある氏家でタイムアップ、失敗ということになりました。元祖バス旅も第2弾は失敗していますし、元祖含め、北関東方面の回は乗り継ぎに苦労して歩きが多くなる傾向がありましたが、今回もそれと同じような形になりました。

2024年のルート検証

それでは、2024年のダイヤで行ってみたら、はたして4日でゴールは可能なのでしょうか。

1日目
子抱き富士ビューポイント1035→富士急バス・本栖湖周遊バス→1115河口湖駅1130→富士急モビリティ・A1系統→1138富士山駅1215→富士急バス・タウンスニーカー上暮地明見循環線右回り→1232白糸橋→(徒歩6.7km・100分)→都留文科大学駅1420→富士急バス→1455県立リニア見学センター1615→富士急バス→1630大月駅1820→富士急バス→1920小菅の湯

概ね、実際ルート通りに進んでいきます。一行は都留市で歩きを重ねましたが、都留市駅よりも手前の都留文科大学駅からリニア見学センターに行くバスに乗ることができ、そこから大月駅までのバスも出ています。一行もリニア見学センター行のバスに乗ったのですが、うまく聞き込みできずに終点まで行かずに途中下車してしまい、結果的に歩くことになりました。このあたりは「たられば」ですし、結果を知りつつ机上で検証しているから大きなことが言えるものの、実際に聞き込みしながらルートを探す難しさというのがあるのだと思います。

2日目
小菅の湯850→西東京バス・奥12系統→949奥多摩駅1222→西東京バス・奥31系統→1242川井駅→(徒歩2.8km・40分)→中野1314→西東京バス・御10系統→1318御嶽駅→(徒歩3.0km・45分)→吉野1405→都営バス・梅76系統→1422青梅駅前1426→都営バス・梅74系統→1525河辺駅北口1540→西武バス・入市32-1系統→1622入間市駅1646→西武バス・狭山27系統→1706狭山市駅西口/東口1713→西武バス・狭山30系統→1729狭山台団地→(徒歩1.6km・30分)→新狭山駅南口1800→西武バス・川越62系統→1830川越駅西口/川越駅1900→東武バス・川越03→2000鴻巣駅西口/東口2100→朝日バス・鴻巣駅加須車庫線→2133加須駅南口

2日目も概ね実際ルートに近い形で進んでいくことができます。
奥多摩駅で長時間のバス待ちの間に一行は日原鍾乳洞を見学していましたが、今のダイヤでもかなり空きがあるので鍾乳洞見学もいいでしょう。
なお、新狭山駅から川越駅へと向かうバスは現在は1日わずか2本なので、乗り遅れると大変です。
また、一行は、埼玉県出身の羽田さんの強い勧めもあり、川越から上尾方面へと進みましたが、最も遠いところまで行くルートを探ったところ、何と、鴻巣へ向かえば、一行が3日目にやっとの思いで辿り着いた加須まで、2日目の夜に到達することができました。

3日目
加須駅南口840→かぞ絆号→922柳生駅→(徒歩1.0km・15分)→道の駅かぞわたらせ956→ふれあいバス・藤岡線→1102カインズモール大平店1202→ふれあいバス・部屋線→1216栃木駅1235→ふれあいバス・真名子線→1352東武金崎駅→(徒歩4.4km・70分)→楡木車庫1600→関東自動車・01系統→1700宇都宮駅西口1728→関東自動車・62系統→1750田原小学校→(徒歩4.6km・70分)→上河内中学校前1959→上河内地域路線バス・氏家線→2015氏家駅

一行は3日目は迷走。群馬県の館林に行ったり、足利に行ったりと目的地方面に進めず東西を右往左往してしまいました。たしかに加須から向かった柳生駅周辺は埼玉・群馬・栃木の各県境が入り乱れていてどういったルート取りをするか悩むところですが、柳生駅からすぐそばにある道の駅から栃木県のコミュニティバスが乗り入れています。これも埼玉県内で聞き込みするのは難しいかも知れませんが、目的地方向へまっすぐ進む道として藤岡方面を目指していたら、と思うところはあります。
元祖バス旅で太川さんは「総合病院を地図で探すとそこにバスが来る」と仰っていましたが、最近では、道の駅も交通結節点になっていることが多く、ひとつのヒントになるかも知れませんね。
前日に加須入りしていたこともあってこの日は宇都宮を通り越えて、一行が4日目の夕方に到達してゴール断念となった氏家まで行くことができます。

4日目
氏家駅前1043→関東自動車・氏家喜連川馬頭線→1144馬頭車庫1210→関東自動車・馬頭線→1314西那須野駅東口/西口1322→JRバス関東・塩原線→1342那須塩原駅西口1440→関東自動車・那須線→1557那須ロープウェイ

実際ルートでのロケ日4日目である2017年6月18日は日曜日です。日曜日、氏家を出るバスの始発は10時43分発とかなり遅いのですが、それでも馬頭、西那須野と乗り継いで、那須塩原駅14時40分発の最終那須ロープウェイ行に乗ることができます。
なお、当日、宇都宮を早朝に出ても、途中の上河内から氏家に向かうバスが朝方の後は夕方までバスがなく、それに間に合いません。那須ロープウェイへ行く最終バスの時刻がかなり早いこともあって、前日に氏家入りしていないと到達できないという結果になりました。

まとめ

2024年の机上でのダイヤ検証では、3泊4日で那須まで行けることがわかりました。徒歩距離も1日目に1回6.7km、2日目に3回計7.4km、3日目に3回計10㎞と、これまでのバス旅と比べると少ない距離で済みます。とはいえ、これはコミュニティバスのルートなどを知った上での検証です。実際に聞き込みしながら繋いでいくのが至難の業というのは間違いありません。特に、自動車中心で、路線バス網が壊滅的である北関東は、コミュニティバスをうまく乗り継いでいかねばならず、それがバス旅の北関東回の難しさになっているのだと思います。

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