ユーザーアカウント削除からのデータ復旧

Windowsでユーザーアカウント(ローカル)を削除したら、共有フォルダも消えてしまったとお客様からの連絡。
共有フォルダはユーザーのドキュメントフォルダにあったので、ユーザーアカウントの削除とともに消えてしまっていた。

「システムの復元」でユーザーアカウントを復活させてデータを復旧させるようなことがネット上に記載されているが、これはユーザーアカウントの復旧に過ぎず、ほとんどのデータは帰ってこないので注意が必要。
システムの復元によるユーザーアカウントの復活は削除されたユーザーアカウントのコピーということ。
また、「システムの復元」が無効になっていることが多いので、基本的にはデータ復元の手段としては使えない手になる。

ユーザーアカウントごとファイルを削除してしまった場合、復元の手順として、
1.LANケーブルを抜く、またはWifi接続を切る
 ※これをしておかないとWindowsやその他のソフトウェアアップデートで消えたデータの上から上書きされてしまう可能性がある為。
2.ハードディスクまたはSSDを取り外し、ハードディスクスタンド等を使って別のパソコンに接続
※ディスクのクローンが作れるのであれば、パーティション丸ごとクローンしておく
※ハードディスク等が取り出せない場合はこの作業は割愛
3.復元ソフトを用意し、接続したハードディスクにスキャンをかける
※取外し出来ないPCはブータブルタイプの復元ソフトを使用
※復元ソフトは必要なデータに辿り着くまでに複数試用する必要があるので、有料版を購入する前にフリー版、体験版でスキャンを試す
※復元ソフトは時間が掛かるものと割り切って、処理中は長めに放置すること。

ユーザーアカウントを削除した分のデータは、即時対応すれば、上書きされるまではほとんどのデータが復元できる可能性がある。

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