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THE PIONEER~先駆者たちの起業事例~ Vol.3

こんにちは。BLUPRINT HUSKINGSです。

THE PIONEERシリーズでは、起業の先駆者のストーリーを紹介していきます。

第3回目の今回は小説家柴田祐紀さんの事例をご紹介します。


ノワール(犯罪小説)


第26回日本ミステリー文学大賞で新人賞を受賞したのは「60%」という題名の異色のノワール(犯罪小説)でした。

「60%」というのは作中に登場するマネーロンダリング専門のコンサルティング会社の名前ということで、この時点でもはや内容が気になります。

異色というのは、新人らしからぬアウトローの暴力の描写や多彩なキャラクター設定が注目を集め、満場一致での新人賞受賞だったそうです。

逮捕歴があるとか、犯罪に関わった事があるという方は少数派だと思います。大多数の人は身近にあるのに、犯罪やその実態を見たことがないのです。だから刑事ドラマやヤクザ映画やホラーを見たがるのかも知れません。

リアリティのある小説を書くために作家が犯罪を犯すわけにはいきませんし、暴力団に密着取材するのも難しいでしょう。それ故に、ノワールやミステリーの作家さんはファンタジーとリアリティの両方の側面から想像力を働かせる必要があります。


作者は現役のウェディングプランナー


「60%」の作者、柴田祐紀さん(48※当時)はなんと現役のウェディングプランナー…!

新郎新婦の幸せをプランニングする職業の方が、審査員絶賛の暴力シーンを書いているという事実がもはや怖い笑。

受賞当時で7年以上のプランナーとしてのキャリアがあり、物腰も柔らかく丁寧な方だそうです。ですので、正真正銘のちゃんとしたウェディングプランナーですね笑。


きっかけはコロナ禍と単身赴任


BLUEPRINT HUSIKINGSのアンバサダーの中でも、コロナ禍をきっかけに新しい事業を始めた方がおられますが、災い転じて福となすとはまさにこのことです。

柴田さんはこれまで3回ほど賞レースに応募したことがあるそうですが、本業が忙しく前回の応募から長い年月が経っていたそうです。小説を書いていなかったんですね。ところが、単身赴任で一人の時間が増えたことに加えて、コロナ禍で結婚式の現場は激減。つまり暇になったということです。

暇になった時間に小説を読んでいたら、また執筆する意欲が湧いてきて「60%」の制作に取り掛かりました。

普通は仕事が減って時間が増えると不安になるものですが、柴田さんはそれを機会と捉えたんです。


やってみよう


芸術分野の職業はマネタイズできるロジックが確立されているわけではないので、努力が100%結果に結びつくわけではありません。特に作家は高校を卒業してすぐ売れっ子になったり、小説一本で食べていけるわけではないので芥川賞の受賞者の作家さんはたいがい兼業です。

文章を書く才能、物語を作る才覚はもちろん必要ですが、作家に必要とされるのは社会や世の中を見て、そこにないものを作り上げる力です。それは年齢や社会経験と共に蓄積され精度が増していくものだと思います。

20歳の頃には手も足も出なかった問題が、40歳になると勉強もしていないのに何となく分かる。そんな経験はありませんか?

自分では何も変わっていないと思っていても、何かは確実に変化しています。柴田さんの場合も、しばらく小説は書いていませんでした。なのに、それまで受賞できなかった賞を取る事が出来ました。年齢だって決して若いわけではありません。でも、若かった柴田さんには無い何かが備わっていたのだと思います。

いくつになっても遅い事はありませんし、あなたの想像は誰かの感動や恐怖の想像になるかも知れません。

BLUEPRINT HUSIKINGSであなたの想像を聞かせてください。


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