早く走る運動あそび

秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、運動の秋。

そうです、秋といえば、大運動会をみかん食べながらっていうのが昔からのイメージでしょうか?

運動会といえば、やっぱり、かけっこやリレーが盛り上がりますよね!

かけっこで、早く走るための運動あそびを今日はいくつか紹介したいと思います。

まず、幼児期の基本動作の中でも、走る、跳ぶ、投げるの3動作は特に重要視されています。

では、「走る」とはどんな動きでしょうか。
両足が宙に浮いている時間がある移動動作のことを言うらしいです。

じゃあ足が速くなるには、ただ一所懸命走ればいいかというと、、、、

実はそれが一番ですよね!笑
それを楽しくできるのが、足が速くなる近道でしょう。
あっ、これは競技として熟達した陸上選手の話ではないですよ。あくまで、幼児期の子どもたちの話です。

でも、なかなか運動不足で家で遊ぶことが多くなっている子どもたちには、走ることに対するモチベーションは高くならず、走ることの楽しさを感じてもらう必要があります。

では、そのモチベーションを上げるためには、ただ鬼ごっこをして走り回るだけでは不足しているかもしれません。

走る=タスク

と、考えた場合、そのタスクを達成するための下位のタスク、サブタスクがあると考えます。

このサブタスクから、走るために必要なことを遊びに取り入れて、走るタスクをクリアするためのキッカケを作れたらと思っています。

何度も言いますが、走ればいいんですが、

それが長く続かない子どもたちには、そのような要素分解した運動を、いろんな遊びの中で経験して、感じて、それを楽しいと思い、またしたいと思ってもらうことが大切だ

と思うからです。

走るタスクに触れる時間を増やす!

狙うところはココです!

私なりにサブタスク分類すると

①胸部と股関節の動的安定性
②下肢から足部の連動した跳躍機能
③股関節の腿上げ機能
④上肢のスウィング


こんな感じになりました。
一つ一つの説明は特にここでは言いませんが、ここから運動あそびに落とし込むと、いくつかの遊びがみえてきます。

⑴ 飛び石ドンじゃん
遊び方:
フラフープやブロックを並べて置き、AチームとBチームに分かれて、スタートします。
ぶつかったところでジャンケンして、勝つと先に進めます。負けるとまた、自分のチームの列に並びます。

これは、チーム戦として盛り上がるし、じゃんけんには能力差がない。
次の飛び石に渡るために、跳躍と遊脚下肢をしっかり上げることが求められます。
また、その勢いを作るためにも上肢は自己組織化的にスウィングし始めるでしょう。もちろん、着地からまた離床するときにはダイナミックなバランスも求められます。

サブタスクから考えても、みんなで楽しい時間として遊びを提供する意味でも、あと疲労感を感じづらいという点でも、「走る」のいいキッカケだと思います。
※もちろん、ドンじゃんしなくても楽しめます。年長になればなるほど、競争という要素があると楽しめるのかもしれません。

⑵ 大玉転がし
遊び方:
1〜4人くらいで、大玉を転がして遊ぶ。
競争に発展してももちろんオッケー。

これは、何より大玉が自分の言うことを聞きません。ましてや、何人かですれば、より難しいものになります。
そんな不安定な軌道を転がる玉に対して、身体を定位しながら、走るというダイナミックな遊びです。子どもたちをみていると、ただ走るよりも、やはり何か道具があるとテンションアゲアゲになります。キッカケとしてもいいでしょう。
玉を押して転がすことで体幹をしっかり使い、前方に構築物があるため、押し出そうとして、下肢の連動した蹴り出しにも効果的です。
ただ、注意として、大玉に身体が乗り上がって前方に落下する恐れが時折ありますので、気をつけて観察しましょう。

以上、今日は2つしか紹介しませんでしたが、サブタスク分類した遊びはもっともっとたくさんあります。
サブタスクそれぞれのあそびも含めれば、それを準備体操に取り入れてもいいですよね。

運動会で、かけっこを頑張りたい、頑張らせてあげたいと思ったら、ちょっと遊んでみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?