ブランコとは
夜の公園でこの記事を投稿している。
目の前にブランコがある。
乗ってみると、楽しい。気持ちが安らぐ。なんなら笑顔も出てくる。
子供の頃から、当たり前のように公園にはある遊具たが、あらためて乗ってみて、すばらしい遊具だと思った。
人は空を飛べない。自力では。
ブランコの横にある砂場で、どんなに長く助走をとっても、跳べる時間はわずか数秒。
でもブランコなら。
板と紐、それを支える鉄でできた、こんなにシンプルな構造なのに、ふわりと人間を空中に浮かせてくれ、漕ぎ方によってはスピードが出る。自分で飛び方をコントロールできるなんて素晴らしい。
ブランコに乗るのは基本子供だろうが、やっぱり大人もたまに乗りたい。乗れば間違いなく楽しい。
シンプルな構造で、乗り方もわかりやすく、決して空を飛べる訳ではなく、同じ場所を行き来するだけの乗り物だ。
なのに、乗った時の高揚感とか、湧き出てくる嬉しさとか、笑顔とか、何なのか。
老若男女、誰でも笑顔にしてしまうであろうブランコ。
個人的な意見だか、ブランコ嫌いは世の中にいないのではなかろうか。
でも無茶したら怪我する。
ブランコは従順で誰にでも人懐っこい犬のような存在か。
みんなに好かれ、みんなが近寄ってきて、ただ無茶が過ぎると噛みつかれる。
公園には犬の散歩をしている人もいる。
ブランコは犬だ。
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