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3Dプリンターの改造で迷走中 その7

今にしてみれば、このタイトルはとても適切でなぁ。
まだまだ迷走が続きます。
ここ1週間、いろいろと試してましたが何をどう変えたのかよくわからなくなってしまいました。
今でも品質は納得できるレベルではありません。その後の対応と現在の状況を思い出しつつ書いてみます。

Ender3
・ベルトのひびが劣化していたので交換しました。Amazonで売ってる白いやつです。10mもあるのでかなり余る。手で動かした感じはとてもよいです。
・ボードファンを50mmに変更し、ダクトの向きを奥側に向けた形状で印刷しました。(静音化目的だったのにやかましくなりました。)

白いベルトと50mmファンダクト

現状の品質の問題は2つあります。
1. 角っちょの部分の吐出が不足している
三叉路の中央に穴が開いていたり、角部分が丸くなったりしています。
下の写真はフィラメントリールで中にベアリングを入れて使うのですが押し込んだら割れてしまいました。まだ原因不明です。印刷を遅くすれば解消しているようです。タイトル画像の手前のリングは低速時のものでキレイに塗りつぶされています。

2.印刷速度を少し上げるとリンギングのような縞模様が目立つ

途中の層ずれは、わざとベルトを緩めてみたので異常ではありません。
直角でのリンギングはやむなしな部分はあると思いますが、定速の曲線でこうなるのはおかしいです。

しかも、Cura v4.12 ではリンギングを抑えるような改修がなされているそうです。

これはどうやって実現してるんでしょう。設定できそうなパラメータは見当たりませんでした。うちのプリンタでは効き目があるようには思えません。

ちょっとだけ横道にそれますが、Cura は Arachne Engine Beta 2 が公開されました。待ちに待ってたよ!ちょっと使ったけどまだプリンタが仕上がってないので効果のほどはよくわかりません。また今度試そう!

ボードファンの交換は見た目には出来上がってるけど中身はまだ未完成です。PWMのコントローラを付けたところON/OFFみたいな制御になってしまいました。5ちゃんの電電板で相談したところ、このファンはブラシレスファンだそうです。(というか、今時のこの形のファンはすべてブラシレスのようです。)
通常、ブラシレスというと3極や4極を想像していたのですが、これは2極で電源だけをもらって、中の制御回路が交流のような電圧波形になってるらしい。パルス波かもしれないど詳細不明です。とりあえず手持ちの抵抗をつなげて電圧を下げました。手で触ると熱いので420kΩを4個並列にしました。
いろんな意味で無駄な消費だなぁ。 お勉強がてら降圧モジュールに交換してみることになりました。まだ到着してません。

最大効率92%って書いてある。まぁ10%ぐらいは発熱しちゃうってことですねぇ。さぁ、どうなるんだろねぇ。

そもそもの話ですが、Marlinにはボードファンの回転の制御機能もついてますが、おれが使ってる skr E3 mini v1.2 のファン用のピンはGRDに繋がってて制御してくれないです。なんとも残念。X5SAのボードはファンの動作音が変わるのでちゃんと制御してるみたい。

次にX5SA Pro with Orbiter 
こっちは台座部分を微調整して付けなおしてます。
現状の課題は
1.層ずれがちょっと起きてる。
2種類あって、ときどきノズル幅の半分ぐらいのずれが起きてます。これは目立つ。
もうひとつは全体を見ると微妙にムラがあります。こっちはフィラメントによってはあんまり目立たないかもしれない。
初期の頃に比べると良くなってきました。全体的な造形の正確さはEnder3よりもよいです。

2.リトラクション時に変な音がする。
どうもフィラメントの入口付近のようです。手で触れると振動が伝わってきます。変な削りカスや異臭や発熱もないのでこれ自体が悪影響を起こしてるようには見えません。でも気にはなる。

3.右のステッピングモーターのベルトがぶりぶり鳴る
これは以前からなんです。対策MODを自作したりネットで見つけて試したけどダメでした。PETGで作るとどうしても弱いので、ボルト・ナット併用で作り直すことにしました。まだびみょーな出っ張りのせいでぴったりはまっていないけど、さすがにがっしりしてて「ぶりぶり音」が収まりました。

下の絵は改善版です。微妙な凹みが出っ張りをかわしてジャストフィットする予定。最近はエッジ部分を綺麗に仕上げるようにしています。
完成したらThingiverseに載せよう!

今後の方向性としては、層ずれ対策に尽きると思います。
ベルトが正しく動けないと、層ずれが起きる可能性は高いと思う。
上の写真にあるように印刷中にベルトを緩めた場合であれだけのずれが出てることからも明らかです。
となると、まずはモーターマウントやベルト付近の精度向上を計ったほうがよいのかなぁ。
台座部分をPETGで作ってるのでこちらもたわみが出ます。ここにベルトが繋がってるので影響がありそう。
ポリカーボネートで作り変えるつもりだったんですが、まさかの配送ミスでPLAが届いたからもうしばらく先です。中国の通販は待ち長いねぇ。

ここからは別の話題です。

ABSを印刷したい
うちの環境では ABSが印刷できないという欠点があります。
3台も持ってるくせにABSが印刷できないんです。リールを2つも持ってて邪魔だし。
印刷エリアを保温する環境を作らなくてはなりません。
※かつてはEnder3に段ボール&スタイロフォームの保温箱がついてましたが今はもうありません。当時はABSを持ってなかったんだけど印刷できたのかなぁ。

ということで、X5SA Proには壁を付けたいと思案してます。これは年末年始のネタにしたい。材料だけは揃えとかないとね。
X5SAは箱型筐体なので壁を張るのに向いてるかと思いきや実はそうでもない。
箱部分よりも1cm ぐらい可動部分がはみ出てるんです。かなり残念な形をしている。これを考慮しつつオフセットして壁をつけると今入れてる補強もいらなくなると思う。
とりあえずは安価にやりたいなぁ。失敗しそうだから。
ホームセンターで 1800*910 2mmの塩ビとポリカとアクリルのシートが売ってました。
塩ビが安いけどどうなんだろう。

Ender3 S1が出た!

最近、新製品が出ました。なんと!すでにAmazonにある。

これいいなぁ。
Ender3 V2 は買い換えるにはもう一歩だったのですが、こっちはおれが欲しいと思ってるものが全部最初からついてる(笑)
(でも、多分TMC2209はついてないと思う)
おれがEnder3無印を25000円で買ったのは2年半ぐらい前でした。2年半でこうなっちゃうんですね。おれの3Dプリンタ経験と通じるものがあって感慨深いものがある。最近は国内のネット情報も増えてきました。ようやく一般的になってきたってことだと思います。

黎明期・成長期・成熟期・衰退期 でいうところの成熟期 になったってことですね。

よく考えてみたら10月に交換したSnapmaker2のリニアモジュールより安いやん。
今の一連の改造をやってなかったら、絶対にポチってる(笑)
しかし金銭的なことだけ考えて一喜一憂するのは早計です。
いろいろと失敗や苦労を重ねて得られたものは自分の中に蓄積するのです。
これはお金では買えません。
懲りずに続けていきますよと。

でも、これから2週間は電気工事士の試験準備をしないといけないのでしばらくは封印します。次回からは電気工事ネタを書きます。


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