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隣の部屋を冷やしたい 2024 その3

このシリーズは割と人気があるみたいです。(特に昨年の記事が)
それぞれの記事がつながるようにリンクを追加しました。
前回はこちら。隣の部屋を冷やしたい 2024 その2|ぼよん (note.com)

戻り側ダクトの拡張

前回、送り側の径をでかくしたので、今度は戻り側もでかくしたい。
しかし、でかくすると構造上の問題も出てくる。
穴をもう一つ追加することにしました。

因みに、穴のサイズを安易に考えてはいけませぬ。2つの理由がある。

1.ベルヌーイの定理がうんたらかんたら(よくわからないので省略)
穴が小さいと流体の粘性抵抗が高いよって話です。
小さいと断面積の差以上に更に流れが悪くなるのよ。
25年以上も前に大学の授業でやってたけど、身近な生活の実体験でもわかるよね。

2.断面積は直径の二乗に比例する
こっちは小学生レベルのお話なんですが、うっかり見落としがちなので書いてみます。

先日、送り側のダクトを Φ100 → Φ150に拡大しました。
すると、面積比は 100:225 で 2.25倍になるわけです。
今回は上部にある戻りダクト Φ75 です。
仮にΦ100 に拡大した場合は、56:100 で、1.78倍となります。
Φ75 をもう一つ開けた場合は2倍なので、こっちのほうが抜けがよいということになるね。

でも、1の粘性抵抗的な考慮をするとどうなるかわからん。
そよそよ流れるくらいなら影響ないんじゃないか~。
こういうところをしっかり追求しないところがエンジニアと言えないよな。
って、家でできるかー!
そもそもおれの本職とは畑違いな分野である。

えいやー!

奥の部屋の景色が見える。
穴がまるくないのは、切ってはいけない構造部材にぶつかったせい。
欲張ってでかい穴にしないでよかった。
いや、欲を言えばあと2cm上に穴をあければよかったのにぃ~。

穴の奥には絵画が飾ってある。シュールだ。

この作業は2週間ぐらい前の「くっそ暑い梅雨の日」に行いました。
穴を開けると、生ぬるい嫌な空気が流れてきました。
壁と壁の間は空洞なので、床下や天井の空気が流れてくるようです。
これはちょっとショックでした。
二つの部屋の間の断熱は必要ないはずだったのに冷房や暖房の熱が内壁から外部へ抜けていくってことです。
だからと言って何もしないけどな。

ぬるい空気を遮断するためにダクト&ダクトカバーを自作しました。

流量2倍の効果は如何に?

これがさっぱりわからん。
手をかざすと風が吹いてるのがわかる。
ぬるい空気ではなくなったのでよしとしよう!

流量2倍って書いたけど正円じゃないのでもっと小さい。
1.7倍ぐらいじゃないか?

送り側のダクトカバーも作る

両サイドから挟み込むためにオスメスダクトを作った。

ひゃー!土埃がすごいんじゃ!

うまくはまればこうなる。

ぴったんこ

残念。これが精いっぱいでした。
下側はOKなんだが、上側は1cmぐらい余ってる。

前後の穴の位置が1cmほどずれてるせいです。
これを解消しようと思ったら、穴をちょっと拡大するか、ダクトをちょっと斜めに出るように作り直すしかない。
でも、内部で接合ができて隙間もなくなってるのでこのままでもOKなのよ。もうやる気が尽きました。

というわけで、
隣の部屋を冷やしたい 2024」シリーズ 完結!

今年の夏の暑さ具合はど~なんでしょうねぇ。
来月は政府が電気代をちょっぴり補助してくれるそうです。
電気代をけちりすぎてってエアコン利用を我慢しすぎちゃいかんよ。
部屋を快適にした分、効率よく働いて電気代を稼いだほうがスマートってもんでしょう。

ほなまた。来年に会いましょう!さようなら~


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