性別への違和感自覚〜治療決心
性別への違和感は物心ついた時からありました。
なんでスカートなの?なんで赤いランドセルなの?なんで立ちションできないの?などなど。
それでも一般的な女子として生活できたのは、
「周りと違うと思われるのが怖い」
「普通じゃない自分を認めたくない」
という気持ちが強かったからだと思います。
そして、幼いながらもなんとなく、自分の本当の気持ちは口に出しちゃいけない、ということを感じていました。
中・高生になるとドラマやニュースで、「性同一性障害」という言葉を知って、なんか自分と似てるな〜、もしかして自分はこれかな〜、とも思い始めていましたが、
「いつか治るかも」
という勘違いが勝っていました。笑
大学生になると、男っぽいキャラとして、365日男物の私服・私物で暮らせたことからストレスも少し軽減しましたし、ここまできても尚、さすがに社会人になったら感じ方や考え方も変わるだろう、と思っていました。
就活も女性用スーツを着るのが苦痛ではありましたが、周りのみんなの方が辛そう(内定が取れずに)だったので、自分が服装に対して辛いのは感覚がおかしいのかなと思って、乗り切りました。
この頃になると、FTMという言葉も知ってはいましたが、まさか自分が、という半信半疑な感覚でした。カウンセリングに通ってみたいとも思っていましたが、大人になって社会に揉まれたらキャリア"ウーマン"として自覚が出てくるのかな〜と、ぼんやり考えていました。
そんな緩い感じで、ずーっと違和感・嫌悪感を感じながらも生きてきた僕ですが、何故か大学の卒業式というタイミングで感情が爆発して、治療を決心しました。
その日は朝からヘアメイクと袴(女性用)の着付けのために予約していた着付け屋さんに行ったのですが、メイクが進むたび、袴の着付けが進むたびに心が荒んでいきました。
そして、着付けが完成した瞬間
「やっぱり卒業式出ないので着替えます」
と言いました。
めちゃくちゃ生意気ですよね〜笑
着付けのおばさんたちは「おめでとう」とか「晴れ舞台だね」とか言って着付けとメイクをしてくれたのに、ものすごい失礼なことをしてしまったなと・・・。反省しています。。。(もちろん正規料金のお支払いはしました)
その時は本当に心が耐えられなかったんですよね。
でも、着付けのおばさんは優しく、「そっか〜それは残念だけど仕方ないね〜!」みたいな感じで優しく対応してくれました。もしかしたら察してくれていたのかも・・・。本当にありがたい。
で、同級生がキャッキャしながら卒業式、その後のパーティーに出てる中、僕は一人会場の近くの図書館で声を殺して泣いてました。笑
何人か友達から連絡もありましたが、だるい!とか堅苦しいから寝る!とか強がってました。(めちゃくちゃ泣いてたのに笑)
そんなこんなで、大学の卒業式の日に、社会人になって自分でお金を貯めて男になるための治療をしよう!と決心したのでした・・・・。
懐かしいな〜。。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?