心の中に親がいる
子供達が小さい時、おもちゃの貸し借りができる子とできない子がいる。その違いは、心の中に『親がいるか。いないか』の違い。愛情をたっぷりと受け取ると心の中に親がいるので、おもちゃを貸すことができる。一方、おもちゃを貸すことができない子は、おもちゃが親の代わりとなっていることが多い。
ぬいぐるみも同じ効果がある。寝る時に安心した状態じゃないと寝れないので、ぬいぐるみを親に見立てて寝る。
1章で愛情は十人十色と言ったが、子供からするとわかりづらくて、愛情を受け取ることが難しいこともあると思う。例えば、『その子のことを思っていつも怒っている。』『何も言わないけどただいる。』というのが親なりにできる範囲でやっていることが、受け手の子供には愛情だと気づきにくい。
なので、未就学児の時に話をたくさん聞いたいり、沢山体に触れてあげることが大切。すると、子供自ら挑戦したり、他の子を助けたり、おもちゃを譲ったり、1人で寝ることもできるようになる。
子供って何度も同じことを繰り返すよね。大人が飽きても子供が飽きていないことがあると思う。だから、私たちが思っている以上に大袈裟に何度もやるのがいいよ。
ここからは、私の体験。
私も心の中に親がいなかった。小さな頃はぬいぐるみを真っ黒になっても大事にしていた記憶がある。それに、私は中学生までアパート生活で、中1の引越しまで家族みんなで川の字で寝ていたが、引越しをしてもリビングで寝ていることも多かった。1人で寝ることが寂しかったと思う。
私の両親は厳しい人ではなかった。親から叱られた記憶がほぼない。だけど、褒められた記憶もほぼない。だから、承認欲求が強く、真面目で正義感が強い人間に育った。そして、自分の気持ちを親と話をしたことがあまりなかったので、気持ちの表現が不器用でもある。高校生だと彼氏彼女の話をすることがあると思うが、私は友達にもそういう話ができなかった。自分のことを周囲に言えない人間だった。
だから、「何を考えているのかわからない」「怒っていいのか褒めて育てらいいのかわからない」と若手の頃に言われた。コミュニケーションの取り方が不器用な人だと大人になって気づいた。
だけど、親になって両親なりの愛情表現に気づいてやっと「心の中に親が存在した」と思う。それによって、自分のやりたいことを言えるように少しづつなってきた。周りの人の反応に怯える事がなくなった。
その結果、独立を目指すことにした。
こんな感じで、大人になっても愛情が不十分でトラブルになることもある。『三つ子の魂百までも』と言うことわざがあるぐらい、3歳までは大切な時期。子どもとってわかりやすいたっぷりの愛情を子どもに与えてほしい。
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