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【夢うつつ絵本2】夢の落下(悪夢) 3p

ある日の夢。

家族でお出かけ。
車の助手席に誰が座るかで兄弟と大喧嘩。

楽しみにしていたお出かけは無くなって、私は1人留守番。

今頃何をしてるかな、なんて思っていると美味しそうな匂いが鼻をかすめた。
お土産に何か買ってきてくれたんだ!
そう思い、部屋から飛び出るとそこは学校のトイレの中。

美味しそうな匂いどころか、鼻をつまみたくなる様な悪臭に包まれた。
思わず鼻をつまんだが、そこにあるはずの鼻がない。

慌てて鏡の前に立つと、鼻どころか口も耳も無くなっていた。
口がないけど叫ぶことができた。
トロリと溶けた落ちた左目が流し台に転がっていく。
慌てて目玉に手を伸ばし、力強く握ったら水風船がの様に弾けて割れた。

ジョキン!

何かが切れる音がして目が覚めた。

目の前に脱いだ靴下が丸まっていた。
家族の靴下を飼い犬が咥えて持ってきた様だった。
靴下を丸めて遠くへ投げると、飼い犬が嬉しそうにそれを追いかけて行った。

つづく

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