【2024年】品川女子学院の大学進学実績を眺めて

「大学進学実績を眺めて」シリーズ、今回は品川女子学院の進学実績を見ていきます。


[基本設定]
現役合格者数と現役進学者数と卒業生数を、全てHPにおいて公表している学校を対象としている。
[品川女子学院の基本情報]
卒業生数:186名
偏差値 :SS39(2024年 SAPIX vol.1 2/1午前)

※品川女子学院のHPでは既卒者の合格について言及がありませんが、データには含まれていないと思われるので分析をいたします。

国公立の進学実績について

 まずは、国公立についてです。

【進学者数:現役合格者数:進学者/合格者数:進学者/卒業生数】
20名:21名:95.24%:10.75%

品川女子も、10人に1人の割合で国公立に進学しています。東大も1名いますし、中堅女子校としては優れた実績ではないでしょうか。医学部はいないようですが、そこは校風に影響されるところもある気がします。「28project」の取り組みから考えると、専門職を目指すよりも、ビジネスの世界、総合職を目指していくような取り組みが多いのではないかと感じられます。それゆえに、「教育力」「指導力」という話ではなく、「校風」が表れていると考えます。そこは、趣味の世界になってくると考えています。

早慶上理の進学実績について

 次に、早慶上理の進学実績についてです。

【大学名:進学者数:現役合格者数:進学者/合格者数:進学者/卒業生数】
慶應  :5名:  7名:71.43%:2.69%
上智  :7名:11名:63.63%:3.76%
東京理科:6名:16名:37.50%:3.23%
早稲田 :5名:10名:50.00%:2.69%

※50音順

 国公立に早慶上理の実績を合わせると5人に1人よりも、少し多いくらいの実績になります。田園調布・普連土と比較すると、若干見劣りするのかなという印象です。ただ、年度によって変わると思いますので、誤差の範囲で考えて良い気がしています。品川女子の校風と田園調布や普連土の校風は違うので、そこは趣味の世界で良いと思います。

GMARCHの進学実績について

 続いて、GMARCHの進学実績についてです。

【大学名:進学者数:現役合格者数:進学者/合格者数:進学者/卒業生数】
青山学院:  8名:16名:50.00%:4.30%
学習院 :  1名:  6名:16.67%:0.54%
中央  :  2名:13名:15.38%:1.08%
法政  :  2名:18名:25.00%:1.08%
明治  :12名:25名:48.00%:6.45%
立教  :  9名:35名:25.71%:4.83%
※50音順

割合で言うとGMARCHまでで40%を超えてくるので、中堅校の中では遜色ないと考えます。一つ特徴を挙げるとすれば、明治への進学者の割合が多いところでしょうか。他の女子校だと青学や立教の方が人気があったように感じます。明治が多いというところに、品川女子が他の中堅女子校との校風の違いが表れているのかもしれません。その点、「もう少し慶應の合格者数を増やしたいんだろうな」なんて意地悪な目で見ることもできますが。

まとめ

 ここまで品川女子の進学実績をまとめてきましたが、今回は少しだけ簡素な記事になっています。それは、そもそも品川女子自体が簡素に公表しているからです。そのため、他の学校に比べると「進学先の色」と言いますか、学校自体の方針が見えづらいのが品川女子の「色」になっている気がしています。その点、品川女子は大学進学とは違う価値観から生徒を育てているのかもしれません。
 そこらへんは、外部の人間には分からないことですが、良し悪しの判断は直感を信じて良いと思っています。中堅校の中でも、特色のある学校であることは間違いありません。他の学校にしっくり来ていない中で、品川女子に好感を抱いたのであれば、それを信じて中学受験を頑張って良いのではないでしょうか。
 これまで記事を書いてきた中では、おそらく田園調布・普連土・山脇と比較されるのでしょうが、品川女子を含めた4校は校風を比べて直感で気に入った学校に間違いは無いと考えます。

 これまでの記事は、マガジンにまとめてあります。併せてご参照ください。


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