【中学受験】3年生の指導について

 この教室を開いた時に3年生だった2人の子が、今年受験を終えました。ちなみに、2人ともSAPIXに送り出しています。1人は6年生のときに戻ってきましたが。
 その2人の結果ですが、SAPIXで続けた子は駒場東邦に進学し、戻ってきた子は東京農業大学第一に進学しました。一応、2人ともSAPIX偏差値55以上の学校には進学したので、3年生から始めた意味があったと言って良いのでしょうか。

 「自分達の指導が良かった」というつもりはありません。それは、SAPIXに送り出したのだから、当然の話です。ただ、一つだけ言えることは、駒場東邦や農大第一レベルであれば、4年生からSAPIXに通塾をするのでも間に合うということでしょう。「その前に通塾してはならない」とは言いませんが、無理に通わせて「勉強嫌い」「塾嫌い」にしてしまうよりは、ゆとりをもって過ごした方が良さそうです。私たちの教室では、3年生は全く追い込んでいませんので。

 2時間過ごしてもらいますが、算数の勉強をするのは1時間程度です。3年生は、1時間集中するのも大変なので無理はさせません。残りの1時間は、数理能力が上がるであろう様々なボードゲームに取り組んでいます。その枠組みは、今も昔も変わりません。「受験勉強」に特化しすぎず、認知の力、非認知能力共、様々な能力を育てるように心がけています。

 今年も、1人の3年生を水曜日にお預かりしていますが、6年生の自習室で一緒に一緒に過ごしているので、自然と中学受験や勉強への意識をが成長しています。6年生も3年生がいると、その背中が見られているからか背筋を伸ばして勉強しています。互いに相乗効果を生んでいます。

 3年生のときに大切なのは、「これから受験するんだ」という漠然とした意識を育てるだけで良いと考えています。それは、意味もわからないまま授業を受けさせるよりも、上級生とのコミュニケーションの中で「自分も、いずれはこういう風に勉強をしなければならないんだ」ということを、雰囲気だけでも経験するくらいで良いと考えています。

 これまでは、3年生のときにお通いいただいていた子は、基本的にSAPIXに送り出しております(私立小学校の子は除く)。今年の4年生は、SAPIXの入塾テストに合格したまま、初めて4年生クラスも通塾していただいております。しかし、依然として保護者様とはSAPIXに通塾する可能性については相談しております。まだ、本人が第一志望の学校を決めていないことが主な理由です。

 私たちの教室では、本人の思いと可能性を考慮して、つねに柔軟な選択を考えております。自社の利益のために、子供の可能性を損なわないように最大限の配慮に努めている所存です。もし、そのような教室でもよろしければ、ぜひ学習相談にお越しください。


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