2023年春期講習を終えて
つい最近2023年受験が終わったと思ったら、もう春期講習も終わってしまいました。今年の受験生は、受験が終わってからも全員が自習室に来て英数の勉強をしてくれているので、あまり「終わった」という感覚もないのですが。勉強の、人生の連続性を断ち切ることなく、中学受験を乗り越えてもらえたのかなと思っております。
さて、そんな余韻の中でも、次の学年の受験が始まっていないわけではなく、あっという間に春期講習まで終わってしまいました。そこで、今回の記事では、春期講習の各学年の様子をまとめます。
【6年生】
春期講習は、7名(男子4名:女子3名)で過ごしました。
今年の受験生までは5年生以降に入塾したこばかりで、また受験勉強を5年生から始めた子も多く、「中学受験生」に成長するまでに時間がかかりました。
しかし、今年の6年生は4年生からお通いいただいている子がいて、また転塾してきた子たちも4年生から塾通いをしている子が多いので、「中学受験生」への成長が早いです。
そのため、この春期講習から確認テストでトライアルを始めております。得点率の平均で順位を出して、全員で共有しています。少人数ということもあり、比較的全員が仲良く過ごしており、良い関係で競争できています。それが家庭学習のモチベーションにもなっているようで、非常に良いペースで勉強量を増やしてくれています。
教室内では多少の実力差はありますが、それも良い目標関係になっています。成績が上の子は全体を引っ張ってくれて、下の子は上の子を突き上げてくれています。今のところ、それで仲が悪くなるような様子は見えていません。このまま、全員で前向きに成長してほしいです。
例年、ここから転塾生を受け入れることが多いです。基本的には、合格実績にあるような学校が目標になる授業の進め方になりますが、今年の6年生は先に申し上げた通り、これまでの学年と比べると準備している期間が長いので、日能研・四谷大塚の偏差値50~60の学校を目指すレベル感の授業で進んでいけると考えております。同じくらいの目標で、同じチームで切磋琢磨していただける方がいれば、ぜひ学習相談にお越しください。
【5年生】
5年生は、3名(1名2名)で過ごしました。まだ本格的に受験生として追い込んでいませんが、少しずつ受験生としての意識が育ちつつあります。3人とも、素直で真面目な子ばかりなので、比較的早い段階で、しっかりと受験に向かってくれるのではないかと思っています。今回の春期講習では、同じ時間に授業を受けていた4年生に刺激を受けてくれたようで、少しだけ勉強に対する意識が高くなりました。今は、少しずつ受験に向けて精神的に成長してもらっている段階です。
【4年生】
4年生は、2名(女子2名)で過ごしております。
今年の春期講習では、一番収穫が多かったのは4年生です。私たちの教室では、低学年のうちは授業中にボードゲームを行うことがあるのですが、今年の4年生はゲームをしたがりません。算数の授業などは、あまり長い時間取り組んでも集中力が切れるので頃合いを見てゲームに切り替えるが、今年の4年生は「そろそろゲームにしよう」と提案しても、「嫌だ!もっと算数の問題を解いていたい」とずっと算数の問題を解いています。講師の方が、「もういいよ。ゲームやろうよ」と言っても、「嫌だ!」の一点張りで算数の問題を解き続けています。他の教科の授業も、早めに解説が終わるときは、最後にゲームを行うことがあるのですが、その時間も「算数がやりたい」と言っています。これまでの学年とは、ちょっと違います。
そんな4年生の姿を見て、5年生は引いていました。5年生には、「4年生がああ言っていることだし、5年生もゲームじゃなくて算数の問題を解き続けるか?」と問うても、「いや、結構です」とゲームを選びます。言った側も「先生も、そう思う」と結局ゲームを行うのですが。
いずれにせよ、今年の4年生はこれまでとちょっと違います。まだ、とても勉強ができるというわけではないのですが、少なくとも嫌いではないと言いますか、心の底から勉強を楽しんでいるようです。今は、その気持ちだけ萎ませないないように、少しずつ前向きに育てています。
私たちの教室では、テキストのカリキュラムに合わせることなく、教室の子達の成長に合わせてカリキュラムを進めています。その点、難関校以上を目指す受験には合わないスタイルです。ただ、だからこそ、中堅校までを目指す受験であれば、その子を中学受験のカリキュラムで潰してしまうリスクは少ないと考えております。そういうスタイルの中学受験塾に興味がありましたら、ぜひ学習相談にお越しください。
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