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ゲーム職種紹介~プランナー編~

記事の執筆、という経験があまり無かったため、最初の一言目をどう書き出せばいいのか未だによく分かりません。サークル代表の七瀬です。

さて、晴れて開設いたしました、はこノート。
記念すべき最初の企画は、『ゲームクリエイターの職種紹介』です。どんどんぱふぱふ。

ゲーム開発には沢山のやらないといけないことがあり、その作業それぞれに必要な技術や知識が、これまた沢山存在します。
「ゲーム作りたい!」と言っても、勉強する内容の方向性は多岐にわたるのです。その全てを習得するのはイバラの道。
故に、どれか一つの方向性を集中して勉強した専門家が集まり、それぞれの役割を持った職種で協力し合いゲームを作っていくのですね。(もちろん例外もありますが)

本企画では、その職種たちの中でもポピュラーな三種類をピックアップし、全三回に渡って「ゲーム開発ってなにをするの?」を解説していきます。

では、早速参りましょう!

1:はじめに

今回は、タイトルにもある通り「ゲームプランナー」という役割についてのお話をします。

が、その前にここで注意点を。
ゲームプランナーは、数ある役割の中でも非常に定義が曖昧で、プランナーが100人いれば、恐らく100通りの解釈が存在すると思っています。(おそらく)
なのでこの記事の内容も、あくまでも七瀬の経験による個人的な解釈である事を念頭に置いておいていただけると幸いです。

少なくとも、BOX:におけるゲームプランナーはコレで間違いありません!(おそらく)


2:ゲームプランナーって何してんの?

早速本題という感じですが、一般的にゲームプランナーがどういうことをするのかの説明をザックリと。

プランナーはPlannerと書きます。Planは”予定”や”計画”という意味ですね。
ゲームに限らず、ウェディングプランナーなんていう職業もあり、やはり一般的なイメージでいえば「プランナーは何かしらの企画を考える人」であり、すなわち「ゲームプランナーはゲームの企画を考える専門家」
と導き出されるでしょう。僕も当然そう思っていました。

現状の僕が感じている、ゲームプランナーの実際の役割は
「ゲームプランナー以外の人たちがやらないこと全部」ですね。

「それは他の職種も同じだし、説明になってないのでは・・・!?」
と思われるかもしれませんが、あながちそうでもないんですよ。

次回以降で紹介されると思いますが、プログラマーやデザイナーなどの、”プランナー以外の人たち”に該当する方々は、やる事がかなりハッキリとしています。
プログラムを書く。デザイン(絵や3Dモデル)を作成する。などなどですね。
なぜハッキリしているのか。それは、プログラマーやデザイナーが作る物は、ゲームにおいて明確かつ確実に必要な『素材』であるからです。

では逆に、ゲームにおける明確な素材でないものとは何なのでしょうか。
ズバリ『考えること』です。それがプランナーにおける全てだと思います。

企画はもちろん、具体的なゲームの内容(これを仕様と言います)はどうするのか、その内容を実現するのに必要な素材は何なのか、素材は出来たけどそれをゲーム内のどこに配置するのか、キャラクターのパラメーターはどうするのか、ステージはどういう形にしようか、そもそもこのゲームは面白くなっているのか、期日までに完成させるためにはこの作業はいつまでに終えるべきなのか etc・・・

言い出せばキリはありませんが、素材を作るだけではゲームは完成しないので、その前後の工程を担保する人がいないといけません。
それが現在の一般的なゲームプランナーだと思っています。

さて、ここまでババっとプランナーの役割を並べてみましたが、勘のいい方はここで”ある疑問”が浮かび上がるのではないでしょうか?


3:ゲームプランナーって必要なの?

「考えるだけならプログラマーやデザイナーでも出来そう」
「つまりプランナーはただの雑用?」

なんてことを思ってしまうかもしれません。ひどいや・・・

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まぁでもぶっちゃけその通りなんですよね(笑)

現に、ゲームプランナーの事を「雑用係」と表現するプランナーの方は数多くいらっしゃいますし。
そもそも、昔はゲームプランナーなんて職種は存在しなかったんですよ。
理由は単純明快で、やはり考える事は誰でも出来てしまうからなんですよね。

では、何故ゲームプランナーという役割が確立されたのでしょうか?
それはひとえに、ゲームというコンテンツに求められるクオリティが高騰していることにあると思っています。

ハードの技術が進歩していくと共に、ゲームで表現できることも際限がドンドン取り払われつつあります。
それによって受ける影響は、主に以下の二つです。

一つ目・・・単純に作業量が膨大になる
二つ目・・・ゲームデザインが技能化する

まず一つ目。これは本当に単純ですね。やる事多すぎるので、素材を作る人は素材を作るだけで手いっぱいになってしまうわけです。
そこを考えてあげる人や管理してくれる人が現れ始め、やがて一つの職業に確立されたということです。

次に二つ目。ゲームデザインという概念が技術として重要視されます。
ややこしいのですが、ここで言うゲームデザインというのは、先述のデザイナーが作成するデザイン素材とは全くの別物です。
ゲームデザインとは、”ゲームを面白くするための工夫”の事を指します。
言ってしまえばこれも考えることの一つでしかなく、かつてはプランナーでない人が担っていた工程のはずですが、前提の通りゲームの表現方法が広がるにつれ、ゲームを面白くすることの難易度も上昇していきます。
難しくなることで、これを突き詰めようとする方が現れます。
どうすればゲームが面白くなるのか。そこには決してヒラメキや感覚的ではなく、ちゃんとした根拠やロジックを用いるテクニックが存在するんです。

長くなってしまいましたが、つまりプランナーというのは
『素材作成の進行管理やゲームデザインといった作業を通して、ゲームが面白くなるよう取り計らう人』
であり、決して必要ない役割ではないということです!多分!

4:このサークルではどうなの?

現在BOX:には、三人のプランナーがいます。
メンバー紹介もかねて、それぞれがどんなことをしているのか紹介します。

七瀬(ディレクター)
僕です。現在開発しているゲームの企画を考案し、ディレクターとして開発プロジェクト全体の進行管理や、大枠のゲームデザインを担当しています。

まるが(シナリオ)
主にストーリー関係の作業を担当して貰います。現在は、僕が提案したゲームの企画を元に世界観を詰めたり、キャラクターの設定を考えたりしてくれています。ゆくゆくはシナリオパートの執筆も!

8tu(レベルデザイン)
レベルデザインというのは、ステージ構成のことを指します。
ステージの形状や、ギミックの配置などは、ゲームの面白さを大きく左右する重要な要素です。頑張ってもらってます!

今後は他のお二方にも、作業にまつわる記事を書いてもらおうと思っているので、お楽しみに!


5:さいごに

はこノートを開設した目的は様々ですが、その内の一つに『ゲーム開発者に向けたアーカイブを作りたい』というのがあります。

ゲーム開発にまつわる記事を投稿している人は数多くいます。
その中でも、私達BOX:の強みは様々な技術や知見を持ったメンバーが数多く揃っているという所にあると思っています。
ゲームの考え方、エンジニアの技術共有、デザインのノウハウなどをそれぞれのメンバーが記事として投稿していけば
「ゲーム開発についてなら、大体のことはここに書いてあるよ!」
と大口を叩ける日もくるのではないか!?と企てています。
今回の企画は、その目論見への第一歩ということです。

それでは最後に、次回の記事の予告で結ばせていただきます。
プログラマーリーダーのKAIEMONによる、『ゲーム職種紹介プログラマー編』!お楽しみに!

七瀬

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